タクマ<6013>は燃焼技術をコアとして、高い技術力を軸にプラントエンジニアリング事業を展開している。事業セグメントは、環境・エネルギー(国内)事業、環境・エネルギー(海外)事業、民生熱エネルギー事業、設備・システム事業で、主力である環境・エネルギー(国内)事業は、EPC※に加え、施設の運転管理とメンテナンス(O&M)の一括受注や新電力事業によるストック型ビジネスが増加傾向にあり、蓄積される技術やノウハウを次のEPCやアフターサービスに生かしていくことで強みをさらに強化している。中期経営計画の数値目標も達成する見込みで、今後も引き続き堅調に推移すると見られる。
※設計(Engineering)、製造・調達(Procurement)、建設(Construction)という3つの工程を一貫して引き受ける事業。
1. 2024年3月期第2四半期の業績概要
2024年3月期第2四半期の業績は、売上高が前年同期比0.1%増の65,916百万円、営業利益が同51.9%減の2,724百万円、経常利益が同47.4%減の3,233百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同55.1%減の1,927百万円となった。売上高は前年同期並みであるものの、利益面は主に環境・エネルギー(国内)事業におけるEPC案件構成の変化と、一般廃棄物処理プラント(アフターサービス)での対策費用の計上により減益となった。
2. 2024年3月期の業績見通し
2024年3月期の業績予想について、同社は2023年11月に修正予想を発表した。売上高が前期比2.3%増の146,000百万円、営業利益が同25.4%減の10,300百万円、経常利益が同25.1%減の11,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同20.0%減の7,700百万円の見通しである。2023年3月の期初予想から、売上高は変わらないが、営業利益は1,000百万円減、経常利益は1,000百万円減、親会社株主に帰属する当期純利益は600百万円減となる下方修正となった。主な要因は、ごみ処理プラント(ガス化溶融炉)のO&Mにおいて設備の不具合が発生し、同第2四半期に復旧における対策費用を計上した影響によるものである。
3. 中長期の成長戦略
2021年5月より同社の長期ビジョン「Vision2030」の実現に向けたファーストステップとしてスタートした「第13次中期経営計画」は最終年度である2024年3月期も順調に進捗している。2024年3月期の経常利益は期初予想を下回る見通しであるものの、同計画の数値目標である3ヶ年累計経常利益360億円は達成する見込みである。
■Key Points
・2024年3月期第2四半期の業績については、売上高は前年同期並みであったが、損益面は減益となった
・2024年3月期は期初予想と比べ、売上高は変わらず、損益面では設備不具合による復旧対策費用の計上により減益となる見通し
・「第13次中期経営計画」の数値目標である3ヶ年累計の経常利益360億円は達成する見込み
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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