<動意株・28日>(大引け)=乃村工芸社、ニイタカ、アプリックスなど
ニイタカ<4465.T>=大幅反発。ここ2カ月にわたり底値ボックス圏での推移だが、足もとで動きを一変させ、13週・26週移動平均線を一気に上抜いた。同社は業務用洗剤などを手掛けるが23年5月期は営業利益段階で53%減益と落ち込んだ。前日の取引終了後に24年5月期第1四半期(23年6~8月)の業績を発表、営業利益は前年同期比19%減の2億8800万円と低調だったが、売上高は同18%増の55億600万円と大幅に伸びた。また、営業利益についても第1四半期は減益ではあったが、通期計画の10億円(前期比17%増)に対する進捗率は29%に達しており安心感につながっている。信用買い残も枯れた状態で株式需給面も上値が軽い。
アプリックス<3727.T>=上昇加速。低位株物色の流れに乗り一時8%を超える上昇で237円まで買われ年初来高値を更新した。業績は低迷しているが、ストックビジネスのMVNO事業に注力し業績立て直しを図っている。また、通信機能付きAIドライブレコーダーの法人向け需要開拓に期待が大きい。23年12月期は営業利益段階で前期比3.1倍の1億5200万円予想と改善色を一気に強める見通しで、24年12月期もストック事業が好調で回復歩調が維持されるとの見方が強い。
メディシノバ・インク<4875.T>=急動意で一気に年初来高値更新。28日、米国生物医学先端研究開発機構(BARDA)との提携共同開発による、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)や急性肺障害(ALI)への治療法・医療対策としての「MN-166(イブジラスト)」の研究成果を開示した。このうち、塩素ガス誘発性ALIに対するMN-166の単回投与と複数回投与の治療効果を評価する研究では、複数回投与スタディーにおいて、肺機能の有意な改善と生存率の向上が確認できたという。開発プログラムの次のステップについて米食品医薬品局(FDA)とミーティングを持つ予定としており、新薬の実用化を期待した買いが集まった。
メディカルネット<3645.T>=急伸。27日の取引終了後、遺伝子検査サービスを手掛けるミルテル(広島市南区)が提供するスキャンテスト乳がんの歯科業界における独占販売権を取得したと発表。これが買い手掛かりとなっている。スキャンテスト乳がんは、乳がん患者で変化する唾液中の「ポリアミン」を解析して乳がんの早期発見をサポートする検査。AI(人工知能)で作成した独自アルゴリズムにより、現在乳がんに罹患している可能性を判定するという。
日東精工<5957.T>=物色人気。27日の取引終了後、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応方針を発表しており、これを評価した買いが集まった。PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る状況にあるなか、財務戦略として、25年12月期までの中期経営計画期間を対象に、1株18円を下限とした配当維持または増配を行う累進配当を導入する。余剰資金の変動に応じた機動的な自己株式取得を実施する方針も示した。25年12月期にPBR1倍以上を目指す。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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