日経平均は大幅反発、好決算銘柄中心に買われる展開
4日の米国株式市場は反落。ダウ平均は257.59ドル安の41794.60ドル、ナスダックは59.93ポイント安の18179.98で取引を終了した。大統領選挙を控えた不透明感に手仕舞い売りが先行したと見られ、寄り付き後、下落。ダウは終日軟調に推移した。
ナスダックは長期金利の低下が支援したほか、エヌビディアの上昇が下支えとなり下げ止った。
連休明けの東京市場は、先週末の1000円超の下落に対する反動が先行してスタートしている。日経平均は38500円台まで上げ幅を拡大する展開となったが、今晩の米大統領選挙の投開票や6-7日の米連邦公開市場委員会(FOMC)開催などを控え上値は重く、前日下げ幅の半値戻しに留まっている。また、為替も1ドル152円台前半と方向感に欠ける展開となっており様子見姿勢が強まっている様子。
日経平均採用銘柄では、住友電工<5802>、TDK<6762>、三菱ケミG<4188>、野村ホールディングス<8604>は決算が材料視されて買い優勢となったほか、スクリーンHD<
7735>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>など半導体株の一角がしっかり。このほか、パナHD<6752>、村田製作所<6981>、デンソー<6902>、豊田通商<8015>、京セラ<6971>などが買われた。
一方、中国でピアノ事業が不振で今期純利益見通しを下方修正したヤマハ<7951>
が急落したほか、日本ハム<2282>も決算内容が嫌気されて売られた。サイバーエージェント<4751>は証券会社のネガティブなレポートを受けて売り優勢。また、追加の利上げ観測の高まりを背景に買われていたりそなHD<8308>、ふくおか<8354>、しずおかFG<5831>など銀行株が売られた。このほか、中外製薬<4519>、塩野義製薬<4507>などが下落。
業種別では、証券。商品先物取引、非鉄金属、機械、電気機器、輸送用機器などが上昇した一方、空運、電気・ガス、サービス、その他製品、医薬品などが下落した。
本日から後場の終了時刻が30分延長されて15時30分となる。15時ジャストに決算発表を予定している企業も多いことから、15時以降の売買も活況となろう。米大統領選やFOMC開催などを控えていることで日経平均の上値は重くなると考える。後場は、取引時間中に発表される決算銘柄中心の地合いを想定する。13時台には、東ソー<4042>、アイホン<6718>、三菱重<7011>、ロジスネクス<7105>、14時台には、プリマハム<2281>、千代建<6366>、全国保証<7164>、15時台にはコニカミノルタ<4902>、日本製罐<5905>、LINE ヤフー<4689>、メルカリ<4385>、川崎汽船<9107>、ニチレイ<2871>、東急不HD<3289>などが予定されている。
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