日経平均は4日ぶりに反落、方向感に乏しい地合い継続
米ハイテク株の下落を受けて、東京市場はやや売り優勢で取引を開始した。寄り付き後の日経平均は一時切り返す場面も見られたが、手掛かり材料難のなか積極的な買いは入らず失速。日経平均、TOPIXともに前日終値水準でのもみ合い推移と方向感に乏しい地合いとなった。
大引けの日経平均は前日比36.55円安(-0.09%)の38596.47円となった。東証プライム市場の売買高は20億4499万株、売買代金は5兆2859億円。業種別では、倉庫・運輸関連業、電気・ガス業、不動産業、ガラス・土石製品、電気機器などが下落した一方、海運業、保険業、陸運業、パルプ・紙、証券・商品先物取引業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は40%、対して値下がり銘柄は55%となっている。
日経平均採用銘柄では、ナスダックの下落を受けて、足元買われていたTDK<6762>、アドバンテスト<6857>、信越化学<4063>、日東電工<6988>が下落したほか、株主総会での孫正義氏の発言が嫌気されてソフトバンクグループ<9984>も弱い動き。このほか、塩野義製薬<4507>、古河電工<5801>、あおぞら銀行<8304>が売られた。
一方、タイ発電公社とのバイオマス燃焼試験検討が材料視されてIHI<7013>が買い優勢となったほか、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>、日本郵船<9101>な海運株がしっかり。このほか、住友鉱山<5713>、住友ファーマ<4506>、大塚ホールディングス<
4578>、資生堂<4911>が買われた。
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