<動意株・21日>(大引け)=東邦金属、田中化研、石川製など
田中化学研究所<4080.T>=ストップ高。きょう付の化学工業日報で、住友化学<4005.T>がリチウムイオン2次電池の正極材市場に本格参入すると報じており、そのなかで「資本・業務提携を結んでいる田中化学研究所(福井県)と、従来品に比べて電池容量を最大で7割高められる次世代正極材を共同開発した」としていることを好材料視した買いが入っている。電池容量の拡大は電気自動車などの走行距離の拡大につながるだけに、需要の広がりに期待した買いが入っているようだ。
石川製作所<6208.T>=動意。北朝鮮の韓国への砲撃が伝えられるなかで、地政学リスクの高まりから、防衛機器を手掛けている同社株には防衛関連株としての思惑買いが流入している。全般手詰まり感が高まるなかで、100円トビ台の時価には値ごろ感から個人投資家を中心に目先的な買いを誘っているようだ。
テクマトリックス<3762.T>=ストップ高。同社は20日、発行済み株式の31.24%相当の380万株、35億円を上限とする自社株取得枠の設定を発表、今朝の立会外取引取得することを発表した。これを材料視する短期筋の買いが流入している。同社はネット証券向け負荷分散装置などで実績を持つシステム構築会社で、筆頭株主が3割強の株式を保有する楽天<4755.T>。今回、楽天から株式売却の要請があったことを受けて、これを買い取るかたちとなる。
シグマクシス<6088.T>=ストップ高。同社は20日に、サイバーセキュリティーソリューションを提供する米イージー・ソリューションズと包括的提携契約を結んだと発表。これが材料視されているようだ。同社は、米イージーが手掛ける各種ソリューションの国内販売を行うとともに、金融機関の顧客預金の不正引き出しを防御する不正行動検知の領域で共同サービスの提供を開始した。
ネクスト<2120.T>=大幅高。同社は不動産情報サイトを運営しており、同業界では最大手。不動産市況の回復を背景に物件掲載数の増加や広告宣伝効果で手数料収入が好調に拡大している。20日取引終了後に発表した7月度の月次売上高は前年同月比58.1%増と大幅な伸びを示した。主力の国内不動産情報サービス事業が伸びたほか、賃貸・不動産売買も収益を押し上げている状況で、これを好感する買いが集中している。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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