米国株は高安まちまちだったが、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比0.74%下落したことが嫌気されて、東京株式市場は売り優勢で取引を開始。東京エレクトロン<8035>が前日比プラスからマイナス圏に突入したほか、アドバンテスト<6857>、信越化学<4063>が寄付きから下げ幅を広げたことで、日経平均もじりじりと下げ幅を広げる展開となった。後場、決算を発表した伊藤忠<8001>、三菱重工<
7011>、AGC<5201>が売り優勢となったほか、トヨタ自<7203>も乱高下の末、下落するなど決算発表銘柄のさえない動きもネガティブ視された。
大引けの日経平均は前日比632.73円安(-1.63%)の38202.37円となった。東証プライム市場の売買高は16億9499万株、売買代金は4兆6972億円。業種別では、その他製品、ガラス・土石製品、保険業、卸売業、電気機器などが下落した一方、海運業、パルプ・紙の2セクターのみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は28%、対して値下がり銘柄は68%となっている。
日経平均採用銘柄では、今期ガイダンスが市場コンセンサスを下振れたことでリコー<7752>が売り優勢となったほか、任天堂<7974>、日本電気<6701>、野村HD<8604>、第一生命ホールディングス<8750>がさえない。また、大型買収計画に伴う財務懸念が引き続きネガティブ視されてソニーグループ<6758>が年初来安値を更新した。
後場、決算発表を材料に伊藤忠、三菱重工、AGCが大幅安となったほか、トヨタ自は一時切り返したがマイナスで終えた。
一方、前期営業利益が大幅に上振れた横河電<6841>が上場来高値を更新したほか、アナ雪の新エリア6月開業が引き続き材料視されてオリエンタルランド<4661>もしっかり。このほか、三井金属<5706>、住友ファーマ<4506>、アルプスアルパイン<6770>が買われた。後場は決算発表が材料視されて日本郵船<9101>が上昇。
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