<話題の焦点>=初値を買っても儲かる、IPO市場の活況まだまだ続く
一時期はIPO件数が低迷し、初値が公開価格を下回ることが珍しくない状況が続いたことを考えると、現在の状況は隔世の感がある。一部には今年のIPO件数は2012年の46社を超えるIPOが見込まれるのではないかとの声も聞かれる。ITブームのピーク時と比較するとまだ程遠い水準だが、市場環境がこのまま良くなれば、今後も順調にIPO件数が増加するのは間違いないだろう。
また、IPO市場の低迷時には、いわゆる「初値天井」となるケースがあったが、直近では初値が公開価格を上回るだけではなく、その後に高値をつけるケースも多くみられるようになった。つまり「初値を買っても利益が出る」ケースが増えてきたということであり、これもIPO市場の活況に一役買っている。
これから年末にかけては例年、IPO件数が増える時期でもある。これから上場する銘柄だけではなく、直近上場の銘柄も改めて注目が必要だろう。
◆直近IPO銘柄の公開価格からその後の高値までの動き
銘柄(コード) 公開価格 初値 その後の高値
ネクステージ<3186.T> 1700 2011 2209
アメイズ<6076.FU> 730 797 1069
Nフィールド<6077.T> 1500 3100 12060
サンワカンパ<3187.T> 950 3500 3750
オープンH<3288.T> 1780 2100 2584
エンビプロHD<5698.T> 700 1040 1128
バリューHR<6078.T> 2000 4035 6090
エナリス<6079.T> 280 717 2199
※「その後の高値」は10月21日時点(単位:円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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