エンビプロ、今期経常を一転34％増益に上方修正、配当も5円増額

　エンビプロ・ホールディングス <5698> が2月8日大引け後(16:00)に決算を発表。21年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結経常利益は前年同期比4.7％減の7.1億円に減った。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の6億円→12.5億円(前期は9.3億円)に2.1倍上方修正し、一転して33.8％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した1-6月期(下期)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の5.3億円に急拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→15円(前期は10円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比91.9％増の4.9億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の2.6％→4.4％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　長引くコロナ禍により経済の先行きが極めて不透明な状況であるものの、足元の事業環境においては当初想定よりも早い国内外の経済活動再開の動きによる取扱量の回復に加え、中国の旺盛な鉄鋼需要を背景とした鉄スクラップ価格の上昇や、最終処分場逼迫問題の緩和による操業の安定等により、売上高につきましては、前回予想を上回る見込みであります。　営業利益につきましては、廃棄物処理受託価格の是正に加え、生産工程の効率化や、ヤード賃借料等の固定費削減等により、前回予想を上回る見込みであります。　経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、営業利益の上振れに加え、持分法投資利益の増加により、前回予想を上回る見込みであります。

　　当社は、株主に対する利益還元を重要課題の一つとして認識し、業績に応じた利益配分、経営基盤強化のための内部留保等を総合的に勘案しながら、長期的な視野に立ち、安定的かつ継続的な利益還元を行うことを基本方針としています。業績連動利益配分の指標として連結配当性向20～30％を目標として実施してまいります。また上記の連結配当性向に基づく配当金が年間10円を下回る場合にも、年間10円の安定配当を目指す所存です。　この方針のもと、2021年６月期の１株当たりの期末配当金につきましては、10円を前回予想（2020年８月12日開示）しておりましたが、今回の業績予想の修正を踏まえ、期末配当予想を５円増配して15円といたします。従いまして年間の配当予想は15円となります。　なお、本件につきましては、2021年９月開催予定の定時株主総会に付議する予定であります。（注）本資料に記載されている業績見通し等は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。