東京株式(大引け)=148円高、ドイツ銀不安後退で反発も商い低調続く
大引けの日経平均株価は前週末比148円83銭高の1万6598円67銭と反発。東証1部の売買高概算は14億9684万株、売買代金概算は1兆6279億8000万円。値上がり銘柄数は1322、対して値下がり銘柄数は520、変わらずは136銘柄だった。
下期相場入りとなった東京市場は、前週末の米国株高や円安傾向に振れる為替が追い風となって買いが優勢だった。モーゲージ担保証券の不正販売に絡みドイツ銀対し米司法省が巨額の和解金を求めている問題で、和解金が当初見込みよりも大幅に減る見通しが伝わったことが、投資家の不安心理後退につながった。寄り前に発表された9月の日銀短観は市場コンセンサスを若干下回り、前提為替レートと実勢の差も意識されたが、全体株価への影響は限られた。一方、市場参加者不足が顕著であることに変わりはない。売買代金は引き続き盛り上がりを欠いており、9月6日以来、約1カ月ぶりの低水準だった。
個別では、キーエンス<6861.T>が上昇、ファーストリテイリング<9983.T>も堅調だった。花王<4452.T>、トクヤマ<4043.T>などが物色人気をみせたほか、フィンテック関連のさくらインターネット<3778.T>やGMOペイメントゲートウェイ<3769.T>なども上昇した。このほか、業績上方修正を好感されホクシン<7897.T>が値を飛ばした。なお、減損計上で利益下方修正のセブン&アイ・ホールディングス<3382.T>は買い優勢の場面もあったが、結局、前週末終値近辺で引けた。
半面、業績大幅減額を嫌気され川崎重工業<7012.T>が急落、対抗するファンドの買収価格引き上げで注目された、さが美<8201.T>は高寄り後に値を崩した。IHI<7013.T>、ジャパンディスプレイ<6740.T>が軟調、鳥貴族<3193.T>が利食われ、虹技<5603.T>、大崎電気工業<6644.T>なども下落した。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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