東京株式(大引け)=66円高、ETF買い思惑と経済政策期待で続伸
大引けの日経平均株価は前週末比66円50銭高の1万6635円77銭と続伸。東証1部の売買高概算は24億409万株、売買代金概算は2兆4867億2000万円。値上がり銘柄数は508、対して値下がり銘柄数は1384、変わらずは78銘柄だった。
きょうの東京市場は、外国為替市場で円高が進んだことで朝方は売りに押され、日経平均は約250円の下げをみせた。しかし、前週末の日銀金融政策決定会合で、ETF買い入れ枠を大幅増額するかたちでの追加緩和が決定されたことを受け、下値ではこれをポジティブ視した買いが入り、その後はプラス圏に浮上した。もっとも、日経平均のプラス圏着地は指数寄与度の高い値がさ株が買われた影響が大きく、東証1部の値下がり銘柄数は全体の7割に達するなど実質的には売り優勢の地合いだった。セクターでは銀行の強さが目立ち、個別では引き続き、四半期決算発表を絡め株価の明暗を分ける銘柄が多い。
個別では、マイナス金利政策据え置きを好感して三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが物色人気。ソフトバンクグループ<9984.T>も商いを伴い高い。ファーストリテイリング<9983.T>が買われ、ソニー<6758.T>も堅調。HOYA<7741.T>、TDK<6762.T>の上げも目立った。好決算発表の虹技<5603.T>がストップ高となったほか、ミロク情報サービス<9928.T>も値を飛ばした。
半面、円高を嫌気してトヨタ自動車<7203.T>など自動車株が軟調、村田製作所<6981.T>、東京エレクトロン<8035.T>も下落した。好決算発表も利益確定売りでトリドール<3397.T>が大幅安となったほか、業績下方修正を嫌気されウシオ電機<6925.T>が急落、4~6月期赤字拡大を受けNEC<6701.T>も急落した。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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