東京株式(前引け)=朝安後切り返す、銀行や医薬品関連株が牽引
きょう前場の東京株式市場は、朝方は1ドル=102円台への為替の円高進行を嫌気するかたちで主力株をはじめ広範囲に売りが先行したが、その後は押し目買いに下げ渋る展開となり、日経平均は前場後半にプラス転換した。メガバンクなど銀行セクターが強い動きをみせ、為替の円高が一服したことで精密セクターも上昇、医薬品・バイオ関連セクターへの買いも全体を下支えしている。指数寄与度の高い値がさ株も日経平均に貢献した。ただ、東証1部の値下がり銘柄数は値上がりを大きく上回り、全体の7割近い銘柄が下落している状況。TOPIXはマイナス圏で着地している。
個別ではソフトバンクグループ<9984.T>が高く、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクも堅調。ファーストリテイリング<9983.T>の上げ足も目立つ。HOYA<7741.T>、トクヤマ<4043.T>なども値を飛ばしている。好決算を受けて虹技<5603.T>は商い急増でストップ高に買われている。半面、トヨタ自動車<7203.T>が軟調、村田製作所<6981.T>、東京エレクトロン<8035.T>も売りに押された。業績悪を背景にウシオ電機<6925.T>やNEC<6701.T>などが急落している。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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