日経平均は3日ぶりに反発、エヌビディア決算後も様子見姿勢は変わらず
エヌビディアが発表した2024年11月-25年1月期決算は1株当たり利益が0.89ドルと市場予想を上回ったほか、25年2-4月期の売上高見通しは65%増の430億ドル前後とこちらも市場予想を上回った。
エヌビディア決算を受けて、東京市場は安心感が先行し買い優勢で取引を開始。先物の買い戻しと見られる買いを受けて、朝方の日経平均は38369.96円まで上げ幅を広げる場面も見られたが、アドバンテスト<6857>が失速したことなどが嫌気されて前日比マイナス圏に突入するなど上値の重い展開となった。
大引けの日経平均は前日比113.80円高(+0.30%)の38256.17円となった。東証プライム市場の売買高は18億124万株。売買代金は4兆3399億円。業種別では、非鉄金属、保険、輸送用機器、その他製品、倉庫・運輸などが上昇した一方、小売、空運、医薬品、精密機器、電気・ガスなどが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は74.5%、対して値下がり銘柄は23.1%となっている。
日経平均採用銘柄では、エヌビディア決算を受けて、ソシオネクスト<6526>、スクリーンHD<7735>など半導体株の一角は買われた。また、フジクラ<5803>、住友電工<
5802>なども上昇。また、内田社長交代報道が伝わった日産自<7201>も買い優勢となった。このほか、荏原製作所<6361>、カナデビア<7004>、JFEホールディングス<5411>、レゾナックHD<4004>なども買われた。
一方、創業家が目指していた非公開化が伊藤忠<8001>離脱によって仕切り直しとなったことでセブン&アイHD<3382>は大幅下落となったほか、柏崎刈羽原発のテロ対策施設の完成が大幅に遅れると発表した東京電力HD<9501>も下落し昨年来安値を更新。このほか、エムスリー<2413>、JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>、イオン<8267>、中外製薬<4519>などが下落した。
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