「電炉」が23位にランク、「脱炭素」の一環として関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「電炉」への注目が高まり、この日は23位にランクしている。
昨年12月14日付の日本経済新聞朝刊で「日本製鉄はタイの電炉大手2社を2022年に買収する方針を固めた」と報じられたことをきっかけに、徐々に「電炉」への関心が高まっているようだ。日本製鉄<5401.T>では報道に対して、「当社の発表に基づいたものではない。当社はグローバル粗鋼1億トン体制を目指し、中国・アセアンなどにおける一貫製鉄所の買収・資本参加等を検討しているが、決定している事実はない」とコメントしているが、こうした動きの背景にあるのが「脱炭素」だ。
製鉄方法は大きく高炉と電炉に分けられる。主流の高炉は、石炭由来のコークスと鉄鉱石を反応させて製造することから、製造過程で大量のCO2が発生する。一方の電炉は、鉄スクラップを電気の熱で溶かして鋼材を生産する。石炭を使わないため、電源構成にもよるが、CO2発生量は高炉の4分の1程度で済む。国内の製造業でもCO2排出量が多い業種である鉄鋼業としては、温暖化ガスの抑制を急ぐためにも「電炉」に注目している。
株式市場でも、「脱炭素」の一環として「電炉」への関心が高まっている。また、21日には電炉大手の東京製鐵<5423.T>の決算発表も控えており、業績面への関心も高まっているようだ。この日の関連銘柄の動きでは、特に目立った動きは少ないものの、中山製鋼所<5408.T>が続伸している。
出所:MINKABU PRESS
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