<動意株・31日>(大引け)=ユビテック、ダントーHD、エクサWizなど
ダントーホールディングス<5337.T>=一時ストップ高。30日の取引終了後、連結子会社のタッチストーン・キャピタル・マネージメントが第三者割当増資を実施すると発表した。米国の不動産事業に精通する割当先から、企業価値向上のための協力関係の申し出があったといい、ダントーHDに対しては業績面でのプラス効果を期待した買いが集まったようだ。タッチストーン・キャピタル・マネージメントは新規に5805株を発行し、1株1万7226円で不動産開発投資及びコーポレートベンチャーキャピタルを運営するTAT Capital Fundに割り当てる。調達資金は業務拡大に伴う設備投資や運転資金に充てる方針。増資後のタッチストーン・キャピタル・マネージメントに対するダントーHDの持ち分比率は50%となるが、引き続き連結子会社となる。23年12月期の連結業績への影響は、現在精査中とした。
エクサウィザーズ<4259.T>=上昇加速。30日の取引終了後に日鉄ソリューションズ<2327.T>との業務提携を発表しており。これを好感した買いが集まっている。今回の提携を通じて、両社顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進や、エクサWizが手掛ける新サービスのローンチに向けた販売・提供強化に関する包括的なパートナーシップを構築する。また、中長期的に更に協業や連携を拡大させていく。
イメージ ワン<2667.T>=物色人気。30日の取引終了後、3月に発表した東京電力ホールディングス<9501.T>が公募した「多核種除去設備(ALPS)などで浄化処理した水から放射性物質トリチウムを分離する技術」に応募した件に関する進捗状況を発表。東電から連絡を受けて「フィージビリティスタディ」(事業化調査)に本格的に取り組むとしたことが好感されている。なお、23年9月期業績への影響はないとしている。
共英製鋼<5440.T>=反発。25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動を維持している。日本製鉄グループに属する電炉大手で、鉄筋コンクリート用棒鋼では業界シェアトップに位置する。グローバル展開に強みを持っているのが特長で、カナダのアルタ・スチールの買収により世界3極体制を確立しており、トップラインは前期に過去最高を更新した。株価指標面ではPER6倍台で、PBRは0.4倍台と超割安圏に放置されている。現状で配当利回りは3.7%前後と高いが、東証の低PBR改善要請を背景に今後の株主還元策のほか、海外での成長戦略推進に向けた期待も大きい。
トラース・オン・プロダクト<6696.T>=ストップ高。今月17日にストップ高に買われた後、前日まで9日続落と調整色を強めていたが、売り飽き気分が漂うなか、きょうは一気に切り返す展開となった。同社はIoT機器の製造販売を主力に手掛けるが、30日取引終了後に不動産再生事業を手掛けるLOOPLACE(東京都千代田区)とAI電力削減ソリューション「AIrux8」の共同実証実験を実施し、LOOPLACE本社の空調設備における電力使用量の大幅削減を達成したことを発表、これが株価を強く刺激する格好となっている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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