■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週ぶり大幅反発、4万円台が視野
2.エヌビディア急落、ナスダック指数は3日続落
3.国内半導体株に売り、バリュー株には資金流入
4.TOPIXは一時年初来高値、34年ぶり高値圏浮上
5.1ドル=161円突破、輸出セクター中心に追い風
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比986円(2.6%)高の3万9583円と、2週ぶりに上昇した。
今週は比較的強い地合いだった。米ハイテク株安を受けて半導体株に逆風が吹く場面もあったが、バリュー株に買いが入り全体相場は上昇基調を維持。その後半導体株が回復し、株高に弾みがついた。日経平均は4万円の大台が視野に入った。
週明け24日(月)の東京株式市場は前週末から反発。朝方は前週末の欧米株市場を引き継ぐ形で日経平均は軟調にスタートしたが、下値は固かった。為替市場で進む円安を追い風に輸出セクターを中心に買い戻しの動きが徐々に強まり、プラス圏に切り返した。25日(火)も上昇。日経平均は終値で3万9000円台を回復した。前日の米国株市場では米エヌビディア
■来週のポイント
来週はTOPIXの最高値更新が達成されるかに注目したい。内需・バリュー株比率の高いTOPIXは国内の金利や為替動向の影響が大きく、その意味で7月1日に発表される日銀短観は一つのポイントとなりそうだ。
重要イベントとしては、国内では前述した日銀短観のほか、5日に発表される5月景気動向指数、7日に投開票が行われる東京都知事選が注目される。海外では1日に発表される中国6月財新製造業PMI、米国6月ISM製造業景気指数、3日に発表される中国6月財新サービス業PMI、米国6月のADP雇用統計とISM非製造業景気指数、5日に発表される米国6月雇用統計に注視が必要だろう。
■日々の動き(6月24日~6月28日)
【↑】 6月24日(月)―― 反発、円安進行で輸出株を中心に買い優勢
日経平均 38804.65( +208.18) 売買高13億8644万株 売買代金 3兆4666億円
【↑】 6月25日(火)―― 続伸、バリュー株中心に買われ3万9000円台回復
日経平均 39173.15( +368.50) 売買高15億4831万株 売買代金 3兆9594億円
【↑】 6月26日(水)―― 3日続伸、米ハイテク株高を受け買い優勢
日経平均 39667.07( +493.92) 売買高15億7703万株 売買代金 4兆2538億円
【↓】 6月27日(木)―― 4日ぶり反落、半導体株中心に利益確定売りが優勢
日経平均 39341.54( -325.53) 売買高16億2759万株 売買代金 3兆9859億円
【↑】 6月28日(金)―― 反発、米株高を受けリスク選好の買い優勢
日経平均 39583.08( +241.54) 売買高17億1853万株 売買代金 4兆2833億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、32業種が値上がり
(2)東京海上 <8766> など保険が上昇率断トツ、次いで三菱UFJ <8306> など銀行と金融株が大きく買われた
(3)トヨタ <7203> など自動車、ソニーG <6758> など電機、オリンパス <7733> など精密機器といった輸出株も高い
(4)NTT <9432> など 情報・通信、JR東日本 <9020> など陸運、三井不 <8801> など不動産といった内需株も上昇
(5)伊藤忠 <8001> など卸売、ENEOS <5020> など石油、K&Oエナジ <1663> など鉱業といった資源株も堅調
(6)唯一の値下がりはブリヂストン <5108> などゴム製品
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(1) データセンター
2(3) 半導体
3(5) 人工知能
4(33) グローバルニッチ ── 不安定相場でも抜群の戦略商品を持つ企業は強い
5(2) ペロブスカイト太陽電池
※カッコは前週の順位
株探ニュース
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