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2024/02/15 - サークレイス(5029) の関連ニュース。 Index佐藤潤氏:サークレイス株式会社代表取締役社長の佐藤潤です。2024年3月期第3四半期の決算説明を始めます。はじめに、2024年3月期の業績見通しについてご報告します。2024年

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サークレイス、Circlace HTとFTLの連結子会社化により費用増も、単体通期計画に対しては想定どおり進捗

投稿:2024/02/15 15:00

Index

佐藤潤氏:サークレイス株式会社代表取締役社長の佐藤潤です。2024年3月期第3四半期の決算説明を始めます。はじめに、2024年3月期の業績見通しについてご報告します。

2024年3月期 業績予想

まずは2024年3月期の業績予想についてです。第3四半期より連結決算開始に伴い、連結業績予想として公表します。今回の大きな変更としては、ベトナムの合弁会社Circlace HT Co., LtdおよびFTL株式会社の2社が連結子会社化したことです。これにより設立費用、販管費、買収費用等の販売管理費が増加して、営業利益が単体でマイナス600万円、連結でマイナス8,500万円を計画しています。

また、経常利益は単体でマイナス700万円、連結でマイナス8,600万円、親会社株主に帰属する当期純利益の着地予想は単体でマイナス100万円、連結でマイナス8,000万円に修正します。2023年11月9日公表の単体通期計画に対して、単体の業績は想定どおりに進捗しています。

2024年3月期第3四半期 連結決算ハイライト(累計期間)

2024年3月期第3四半期の決算概況およびトピックについてご説明します。まずは、累計でのご報告です。売上高は20億6,300万円で、前年同期比プラス8.1パーセントの成長を達成しました。

営業利益は前年同期比マイナス9,000万円となりましたが、主にベトナムの合弁会社Circlace HTおよびFTL社の連結子会社化に伴う費用増となります。

親会社株主に帰属する当期純利益の進捗としては、前年同期比マイナス1億1,500万円となります。従業員数は連結で293名で、前期末比32名の増加です。

連結子会社について

連結子会社についての補足説明です。今回、2社の連結子会社化を行いました。サークレイス単体と各社間でのシナジーを最大化して、より多くのお客さまのご要望に対応できる体制の構築を目的としています。

FTL社は、Webシステム開発を得意とする技術者集団の会社です。完全子会社化することで、「Salesforce」以外のお客さまのニーズに対応できるようになりました。これにより、「AWS」や「Google Cloud Platform」、「Microsoft Azure」といった各社のプラットフォームを活用することで、マルチクラウドでお客さまのニーズに対応することが可能となりました。

ベトナム合弁の子会社Circlace HTは、グロース上場企業であるハイブリッドテクノロジーズ社とグロースリンク社との3社合弁により設立し、当社が連結子会社として経営しています。現在は、ベトナムで「Salesforce」の人材を育成し、日本のプロジェクトでお客さまにサービスを提供するという体制を構築中です。これにより、大型システム開発への需要に対応できる体制を整えています。

損益計算書サマリー(累計期間)

損益計算書のサマリーについてご報告します。売上高については、前年同期の19億900万円に対し、本年度は連結となり20億6,300万円で進捗しています。増減率はプラス8.1パーセントとなりました。内訳として、コンサルティングサービスは増減率プラス13.3パーセントの13億2,400万円、プラットフォームサービスは増減率マイナス0.1パーセントの7億3,900万円となっています。

プラットフォームサービスはマイナスになっていますが、計画どおりに進捗しています。後ほどサービスの詳細をご説明します。

結果として、売上総利益は10億2,900万円で、前年同期の9億5,400万円に対して、増減率プラス7.8パーセントとなりました。

営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の状況については、先ほどご説明したとおりです。連結子会社2社の販管費等の増加により、親会社株主に帰属する当期純利益はマイナス1億1,500万円となりました。

成長性

成長性についてご説明します。売上高については、前年同期比プラス12.1パーセントとなり、過去最高となりました。前年は、顧客都合による大型プロジェクトの凍結や、一部システム開発プロジェクトの納期遅延などによる売上機会損失の課題がありました。現在はすべて解消し、売上高は着実に回復してきています。

一方で、採用強化を進めていく中で、採用広告費やエージェントへの手数料の支払い等も増加しています。こちらは積極的に投資しながら次の成長への準備を整えています。

第2四半期には、営業利益率4.5パーセントまで回復したものの、連結により第3四半期の結果はマイナス8.7パーセントとなっています。今回は、一時的な費用も多いという点をご理解いただければと思います。

収益性

収益性についてご説明します。売上総利益率については、第2四半期の決算報告でお伝えしたとおり52.2パーセントに持ち直したものの、今回採用強化に伴う人件費や合弁会社Circlace HT立ち上げに伴う販売管理費およびFTL社に掛かる買収関連費用などの一時的なコスト増もあり、48.2パーセントに減少しています。

利益推移については、第2四半期では3,100万円の営業利益となっていましたが、今回、自社SaaS製品の収益化の目処が立ち、その成長をより加速するために、大型の販促イベント出展およびデジタルマーケティング費用の強化等を行いました。これに伴い、広告宣伝費が増加しています。

加えて、一時的なものも含めた人材採用等の投資を行うことによりコストが増加し、マイナス6,200万円という状況になっています。

コンサルティングサービス

主要事業についてご報告します。まず、コンサルティングサービスは、先ほどお話ししたとおり、前年同期比プラス13.3パーセントの成長を遂げており、売上は順調に増加しています。前年度に生じた顧客都合による大型プロジェクトの凍結や、一部システム開発プロジェクトの納期遅延などの問題も解消しており、売上高も順調に回復している状況です。

また人員数については、第3四半期のコンサルタント数が116名と、第2四半期から6名増加しています。加えて、プロジェクトの増加により、協力会社のエンジニア数も15名から17名に増加し、こちらも規模を拡大しつつ売上を伸ばしています。

プラットフォームサービス

プラットフォームサービスは、前年同期比マイナス0.1パーセントとなっています。本年度初めに組織変更を行い、コンサルティングサービスへの人員移管等を行ったため、前年とほぼ同等の売上推移になっていますが、こちらは計画どおりとご理解いただければと思います。

プラットフォームサービスのカスタマーサクセスの担当者数については、コンサルティングサービスへの人員移管に伴い、現在92名となっています。

DXについては、現在9,800万円と前年度期末の数字に達しており、前年同期比プラス41.1パーセントの増収で推移しています。

貸借対照表

貸借対照表についてご説明します。まず、前回の報告からの変更点として、この第3四半期から連結決算に移行しています。流動資産については、2023年9月末の9億6,700万円から7億5,700万円に、現金及び預金については6億1,800万円から3億8,200万円へと減少していますが、こちらはFTL社の買収に伴う一時的な減少です。

また、自己資本比率は61.6パーセントという高い水準であり、財務健全性はまったく問題ありません。

「MuleSoft Anypoint Platform」認定トレーニングコースの提供を開始

第3四半期のトピックについてご説明します。前回の決算報告において、11月9日発表分までは説明しているため、それ以降の内容についてご紹介します。

セールスフォース社から提供されている「MuleSoft Anypoint Platform」について、当社から認定トレーニングコースが提供できるようになりました。

セールスフォース社の販売強化およびマーケットニーズの高まりを受け、お客さまが非常に増えています。一方で技術者、あるいはユーザー側で技術を取得している方が少ないという状況であり、トレーニングニーズが大きく高まっています。こちらを当社から提供できるようになりました。

「マーケティング・セールスイネーブルメント マネージドサービス『ConsulTech(コンサルテック)』」をリリース

マーケティング・セールスイネーブルメント・マネージドサービスの「ConsulTech(コンサルテック)」という新サービスをリリースしています。当社は、これまでセールスフォース社のシステム開発・運用・保守・活用・促進等のコンサルティングをサービスとして提供しています。一方でこの「ConsulTech」サービスは、お客さまの業務運用あるいはビジネスゴールにフォーカスしたサービスとして、当社の技術・サービスを、複数組み合わせてお客さまに伴走するサービスです。

海外人事業務に特化したクラウドサービス「AGAVE」新サービス「海外給与計算」を提供開始(2024/1/23リリース)

海外人事業務に特化したクラウドサービス「AGAVE」の新サービス「海外給与計算」の提供を開始しました。こちらは海外駐在員向けに特化したサービスで、通貨や税率、物価等が異なるさまざまな国における給与計算をサポートします。長年、お客さまからの要望が高かった機能を、実装およびサービス提供できるようになりました。すでに複数のお客さまからの契約をいただいており、現在こちらもニーズが確認できています。

AGAVE 導入企業数国内シェア、2年連続No.1獲得(2024/1/23リリース)

同じく「AGAVE」に関するニュースリリースとして、国内の「海外駐在員向け情報管理SaaSに関する調査」において、2年連続で「導入企業数の国内シェアNo.1」というお墨つきを東京商工リサーチからいただくことができました。

当社事業の全体像

当社事業の概要についてご説明します。当社では、コンサルティングサービスとプラットフォームサービスの、大きく2つに分けて事業を推進しています。コンサルティングサービスは、コンサルティングおよびシステム開発をメインとした事業です。プラットフォームサービスは、カスタマーサクセスとシステムの運用・保守、活用支援、定着化といったサービスに加え、エデュケーションとDXのサービスを行っています。

コンサルティングサービスについては、人員の増加によって成長していくモデルです。一方プラットフォームサービスは、人員の増加以上にお客さまの数を増やせるサービスという位置づけです。このように当社では、コンサルティングサービスとプラットフォームサービスに事業領域を分けて事業を進めています。

収益構成

収益構成についてご説明します。現在、コンサルティングサービスの売上高構成比は61パーセントです。この中身として「Salesforce」のシステム開発を中心に、その他「Anaplan」のシステム開発等の事業も含まれています。

プラットフォームサービスの売上高構成比は39パーセントです。内訳は、カスタマーサクセスが31パーセント、エデュケーションが4パーセント、DXが4パーセントとなっています。主にコンサルティングサービスがフロー型のビジネス、プラットフォームサービスがストック型のビジネスという位置づけです。

コンサルティング、システム開発とカスタマーサクセスの一気通貫サービス

当社の強みについてご説明します。当社ではコンサルティングサービスからプラットフォームサービスまで、一気通貫のサービス提供を強みとしています。

具体的には、まず構想策定や戦略策定といった上流のコンサルティングから、システムの実装、システム構築、そしてそのシステムの運用・保守、さらには活用・促進まで、複数のサービスを提供しています。これらが完全に1つに繋がりお客さまにサービスを提供できるのが、当社の強みです。

これを実現するために、「Circlace」という自社SaaSプロダクトを開発しました。「Circlace」では、プロジェクト管理やタスク管理、さらにさまざまなプロジェクトで発生したコミュニケーション、そして成果物である文書やファイル類を統合して管理することができるようになっています。

当社内のコミュニケーションおよびお客さまとのコミュニケーションを効率的に行うことにより、一気通貫のサービスの提供を実現しています。

Salesforceとは?

「Salesforce」は、現在、世界No.1のCRM(Customer Relationship Management)のソフトウェアSaaSとして認知されています。主にお客さまの情報や営業の行動履歴、売上の管理を行うことをメインに、現在ではフィールドサービスやマーケティング、さらにはデータ連携機能やAI機能の強化等、非常に広範囲なサービスを提供しています。

CRMの領域で、現在世界シェアNo.1ということで、日本でも非常にたくさんのお客さまに活用されており、継続して成長している企業、およびサービスです。

Circlace プラットフォーム 全体像

当社の社名にもなっている「Circlace」プラットフォームの全体像についてご説明します。当社社内においても「Circlace」のサービスを活用して、すべてのコンサルティングプラットフォームサービスをお客さまに提供しています。

これとまったく同じものをSaaSとして提供しており、お客さまに活用もいただいています。こちらのプラットフォームは、「プロジェクト/タスク管理」「問い合わせインシデント管理」「FAQ」、さらに「ファイル管理」を1つのプラットフォームで統合した製品となっています。

これにより情報の断片化を防ぎ、効率的なコラボレーションと情報共有を可能にします。さらには、こちらでたまったナレッジを活用することができるようになっています。

直近では、このプラットフォームに「ChatGPT」も組み入れ、AIチャットボットによる、さまざまな情報活用が可能となっています。

Circlaceが業務効率を改善する仕組み

「Circlace」を活用することにより、個々の業務の効率化を推進することが可能になります。そして使用し続けていただくことによりナレッジが自動的にたまり、それを組織レベルで、非常に簡単に、そして自然に活用できるようになることが、このサービスの特徴です。

以上をもちまして、2024年3月期第3四半期の決算説明を終了します。ありがとうございました。

配信元: ログミーファイナンス

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