サークレイス、単体の営業利益率は上場以降初10%超を達成 立ち上げ段階の連結子会社アオラナウの売上も順調に拡大
2025年3月期第2四半期 連結決算ハイライト(累計期間)
古川光瑛氏:サークレイス株式会社取締役CFOの古川光瑛です。2025年3月期第2四半期の決算についてご説明します。
まずは決算ハイライトです。当社は、2024年3月期第3四半期より連結決算に移行しています。2025年3月期第2四半期までの6ヶ月の結果として、グループ連結における売上高は16億9,700万円となり、前年同期比プラス25.5パーセントと大きく増収しています。
営業利益は6ヶ月累計でマイナス2,800万円となっていますが、計画上織り込み済の連結子会社アオラナウ事業の立ち上げ段階に伴う成長投資を、強化・継続しているためです。しかし第2四半期単体で見ると、連結でもプラスとなっています。
親会社株主に帰属する中間純利益は、プラス1,000万円で着地しています。
社員数は338名となり、前期末比プラス42名と人員の強化を進めています。
損益計算書サマリー(累計期間)
損益計算書のサマリーです。売上高は、グループ全体で前年同期比プラス25.5パーセントの増収となっています。コンサルティングサービスがプラス11.9パーセント、SaaSサービスがプラス27.4パーセントと、既存の2つの事業がともに前年同期比で増収となっています。
アオラナウ事業は、2024年3月期第4四半期より連結対象となったため、前年の数字は非公開となっています。6ヶ月の結果で1億7,500万円と、順調に立ち上がっています。
営業利益はマイナス2,800万円ですが、アオラナウ事業の成長投資によるもので、計画上織り込み済です。
サークレイス単体の売上高も、前年同期比で増収増益となっています。こちらは、後ほど詳しくご説明します。
2024年5月14日に公表した、2025年3月期の連結業績売上高計画値の36億5,000万円に対しては、進捗率が46.5パーセントと、順調に推移しています。
連結業績推移
連結業績の推移を四半期ごとにご説明します。第2四半期の売上高は8億8,900万円となり、前年同期の7億200万円から、プラス26.7パーセントと大きく成長しています。
営業利益も、アオラナウ事業立ち上げ段階で大きな投資を継続していますが、連結ベースでプラスに転換しています。
収益性(連結)
連結ベースでの収益性です。営業利益について、前四半期の4月から6月まではマイナス5,100万円でしたが、今四半期の7月から9月までは2,300万円と、プラスで着地しています。
販管費の内訳は、2025年3月期より人件費が大幅に低減しているように見えますが、デリバリーに関与する人件費のすべてを売上原価に変更したためです。
サークレイス単体 業績推移
サークレイス単体の業績推移についてご説明します。第2四半期の売上高は7億9,700万円となり、前年同期比プラス13.7パーセントと堅調に成長しています。
営業利益は、デリバリー部門の稼働率向上および購買プロセスの見直しなどに伴う各種経費の削減・見直しにより、前年同期比プラス6,600万円と大きく伸長しています。四半期単体での9,700万円という結果は、四半期の数字として、過去最高となっています。
営業利益率は前年同期比でプラス12.2パーセントとなり、2022年4月の上場以降、初めての10パーセント超えを達成しました。
コンサルティングサービス
サービス別の決算概況についてご説明します。まず、コンサルティングサービスです。コンサルティングサービスの売上高は、第2四半期で7億6,300万円となり、前年同期比プラス12.6パーセントと成長しています。
コンサルタントの稼働状況を週次で定量的にモニタリングする体制を構築し、一人ひとりのパフォーマンスについて、密にフィードバックを行う体制を構築したことで、稼働率が大きく改善しています。こちらが、先ほどご説明した営業利益率のプラス12.2パーセントにつながり、業績が大きく向上しました。
また、2024年8月には大阪に新オフィスを開設しました。それに伴い、関西圏での新規案件を複数受注し、新たなターゲット市場での成長も進んでいます。引き続き、積極的な営業活動とデリバリー活動を継続していきます。
また、人員数は直近の四半期末で252名となりました。今期の売上高計画達成に向けたコンサルタントおよびエンジニアの人材採用は、順調に進捗しています。
SaaSサービス
SaaSサービスについてご説明します。SaaSサービス「AGAVE」の売上高は、前年同期比プラス44.8パーセントの3,400万円で着地し、大きく成長しています。
「AGAVE」の契約ユーザーID数は、2024年6月末時点で1万人を突破しており、その後も増加し続けています。海外人事労務に特化した専門性の高いクラウドサービスとなっているため、低い解約率が特長の1つとなります。こちらを武器とし、積極的に拡販を継続しています。
アオラナウ(連結子会社)
連結子会社アオラナウについてご説明します。アオラナウ株式会社は2023年8月に設立し、10月から「ServiceNow」を軸としたデリバリーを開始しています。2024年3月期第4四半期より連結対象となっているため、2024年3月期の売上高は、通期の金額を記載しています。
2025年3月期通期計画に対し、売上高および人材採用は順調に推移しています。アオラナウ社ホームページで、パソナグループとNIPPON EXPRESSホールディングスの事例を公開していますが、これら大企業との取引を通じて事業を拡大しています。
アオラナウ単体では積極的に投資を行っているフェーズのため、第1四半期に引き続き、第2四半期も営業利益ではマイナス着地となっています。
連結貸借対照表サマリー
連結貸借対照表についてご説明します。当社の自己資本比率は58.8パーセントと高い水準を保っており、財務健全性に問題はありません。
各項目でも、流動資産は事業拡大に伴う売掛金の増加など、軽微な変化はあるものの、前四半期末から大きな変化はありません。
サークレイス、Managed Service領域における高い専門性の提供によりSalesforce NavigatorプログラムのExpert認定を取得 (2024/9/20リリース)
2025年3月期のIRニュースについてご説明します。はじめに、「Salesforce Navigatorプログラム」のExpert認定についてです。
当社は、「Salesforce Navigatorプログラム」において、Managed Service領域における専門性を高く評価され、最上位に相当するExpertの認定を取得しました。今後も、「Salesforce」の最新テクノロジーおよび当社のコンサルティング力を活かし、お客さまのビジネス目標の早期達成と課題解決に向けて伴走していきます。
サークレイス、大阪に新オフィス開設により事業拡大を加速(2024/9/25リリース)
新オフィスの開設についてご説明します。当社は2024年8月より、福岡オフィスに次ぐ新たな拠点として、第3のオフィスである大阪オフィスを開設しました。
AI、「Salesforce Data Cloud」をはじめとする最新テクノロジーとコンサルティング力を活用し、関西圏のお客さまのビジネス成長および課題解決を支援していきます。
サークレイス、Salesforce認定AIアソシエイト資格保有者数で国内1位に! 生成AI PoC支援パッケージも好調 (2024/9/30リリース)
当社は2024年9月時点で、「Salesforce認定AIアソシエイト資格」の保有者数で、国内1位となりました。AI活用により、お客さまの生産性向上を実現できる人材の育成を進めています。
サークレイスと東京システムハウス 金融業界向けSalesforceソリューション提供強化に向けた協業を開始 (2024/10/15リリース)
新たなパートナーシップの開始についてご説明します。当社は2024年10月より、金融業界に強みを持つ東京システムハウス株式会社と、金融業界に特化したSalesforceソリューションの提供強化に向けた協業を開始しました。
金融業界における「DX」加速に向けたソリューション提供や、AI人材の交流を通じたソリューション開発、お客さまへの価値提供を進めていきます。
サークレイス、全世界で40名の「Salesforce Trailblazer Community Forum Ambassadors」 に当社社員が選出 (2024/10/30リリース)
全世界でわずか40名が選出される「Salesforce Trailblazer Community Forum Ambassadors」に、当社社員の中澤大樹(なかざわ ひろき)が選出されました。知識・対応力・リーダーシップが高く評価され、今回の選出に至りました。
当社には、中澤のように「Salesforce」に関する深い知見と豊かな経験を持ったメンバーが複数在籍しています。今後もお客さまの課題解決・生産性向上に邁進していきます。
サークレイス、海外人事業務に特化したクラウドサービス 「AGAVE」 新機能「問い合わせ管理」を提供開始(2024/11/12リリース)
クラウドサービス「AGAVE」における新機能の提供開始についてご説明します。当社は11月より、クラウドサービス「AGAVE」において、新機能「問い合わせ管理」の提供を開始しました。これに伴い、駐在員からの問い合わせを一元化でき、対応の迅速化と人的資本経営実現への貢献を進めていきます。
当機能は、駐在員からの問い合わせに加え、国内外の人事担当者およびグループ会社・パートナー企業とのコミュニケーションに活用が可能であり、組織を超えた広範な活用を実現します。
2025年3月期 業績予想
2025年3月期の業績見通しについてご説明します。スライドは、2024年5月14日に発表した業績予想です。当社は、サークレイスグループ内における「Salesforce」事業、「ServiceNow」事業、双方の拡大およびシナジー創出を通して、前期比プラス25.8パーセントの売上高成長を計画しています。
また、中長期的な事業成長を見据えた投資を継続しながら、売上高に対して5.0パーセントの営業利益率達成を計画しています。
会社概要
会社概要、事業概要についてご説明します。サークレイス株式会社は、2012年11月に設立した会社です。「Salesforce」「ServiceNow」を軸としたDXに関するコンサルティング、およびICTを活用した業務改善に強みを持っています。
また、自社SaaS製品「AGAVE」の開発・販売を行っています。
サークレイスグループ
サークレイスのグループ構成についてご説明します。当社は連結子会社を2社保有しています。
ベトナムにおいてシステム開発・運用サービスを担う合弁会社Circlace HT、「ServiceNow」に関する導入のコンサルティング・開発・構築・運用保守・人材育成に至るまで、一貫したサポートを提供するアオラナウ株式会社です。
これらにサークレイス株式会社を加え、3社でグループを構成しています。
当社事業の全体像
当社の事業区分についてご説明します。当社は、コンサルティングサービス、アオラナウ(連結子会社)、SaaSサービスの3つの事業により構成されています。
コンサルティングサービスは、デジタル技術を活用したビジネス設計、「Salesforce」「Anaplan」「AWS」などのプラットフォームを活用しシステム開発を行うコンサルティングと、AI&データを活用したクラウド環境におけるノーコード開発、運用・活用支援のカスタマーサクセス、エデュケーション、ベトナム合弁会社Circlace HT社から構成される、AI&Data Innovationの、2つの柱で事業を展開しています。
アオラナウ(連結子会社)は「ServiceNow」導入を軸に事業を展開し、SaaSサービスは、「AGAVE」の開発・販売を行っています。
AI&データイノベーション戦略、マルチプラットフォームサービス
当社の成長戦略についてご説明します。当社は、AI活用とデータの積極活用により、データの構造化・分析、予測レポート作成、意思決定のサポート・レコメンド、アクションの自動化を実現し、お客さまのデータドリブン経営とDXの実現をサポートしていきます。
「Salesforce」「ServiceNow」を軸としたグローバルプラットフォームにおける、コンサルティング領域から実装および定着化に至るまで、ワンストップでサービスを提供します。
また、最新のグローバルITトレンドに沿ったテクノロジーを積極的に採用し、対応可能なサービス領域を業界・業種も含めて積極的に拡大していきます。
以上をもちまして、当社の2025年3月期第2四半期の決算説明を終了します。ご清聴ありがとうございました。
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