米国株が高安まちまちだったことから、日経平均は先週末終値水準で取引を開始。為替が1ドル148円台と、先週末の大引け時点よりもやや円安ドル高に推移していることから、自動車など輸出関連銘柄がじりじりと上げ幅を拡大し、日経平均は3
6000円台を回復した。売買代金は4兆円に届かなかったが、プライム市場の8割超が上昇する全面高の地合いとなった。
大引けの日経平均は先週末比275.87円高(+0.77%)の36026.94円となった。東証プライム市場の売買高は13億7660万株、売買代金は3兆9033億円だった。全セクターが上昇するなか、鉱業、石油・石炭製品、輸送用機器、鉄鋼、証券・商品先物取引業の上げが目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は81%、対して値下がり銘柄は16%となっている。
日経平均採用銘柄では、取得上限300万株の自己株取得枠を設定した日東電工<6988>が大幅高となったほか、ホンダ<7267>、トヨタ自<7203>、日産自<7201>、マツダ<
7261>も買われた。また、24年3月期業績予想を上方修正したファナック<6954>も上昇。そのほか、原油価格上昇を受けて、INPEX<1605>、出光興産<5019>、ENEOSホールディングス<5020>も総じて強かった。
一方、第3四半期調整後営業利益が40.8%増と上期の58.2%3増から増益率が鈍化した日立建機<6305>が売り優勢となったほか、第3四半期累計の営業利益が30.8%減となった信越化<4063>もさえない。また、楽天G<4755>も売られた。日経平均採用以外では、第3四半期営業利益が57.7%増と上期の9.2倍から増益率が鈍化したJCRファーマ<4552>が大幅安となったほか、フォークリフト等用エンジンの排出ガス試験における不正行為を発表した豊田織機<6201>が後場下落した。
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