日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38760円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけて切り返しており、39220円まで買われる場面もみられた。足もとで上値を抑えられていた25日線を突破してきたことで、売り方の買い戻しを誘う流れが意識されてきそうである。まずは寄り付き後に25日線水準での底堅さをみせてくるかが注目されそうだ。
また、ジョンソン米下院議長は、トランプ政権が自動車や製薬業界などについて相互関税の免除を検討していると報じられており、関税政策に対する過度な警戒感は和らぐ可能性もありそうだ。為替市場では円相場が1ドル=154円台と円高が一服するなか、自動車株などを買い戻しの動きも意識されやすいと考えられる。積極的な上値追いの動きは限られると考えられるものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強まってきそうだ。
昨日の日経平均株価は買い先行で始まった後は軟化し、後場開始早々に下落に転じる場面もみられた。ただし、終盤にかけて買い戻されており、39000円辺りで推移する75日線に接近して終えていた。下値の堅さが意識されてくるなか、25日線(39165円)水準を突破してくるようだと、センチメント改善につながろう。
物色としては地政学リスクの後退を背景に、幅広いセクターが買い戻されることが見込まれる。そのほか、決算を手掛かりとした個別対応の動きも意識されやすく、昨夕の引け後に発表したところでは、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、デクセリアルズ<4980>、古河電工<5801>、出光興産<5019>、三井金<5706>、ナブテスコ<6268>、東建物<8804>、PHCHD<6523>、アルバック<6728>などが注目される。
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