ここからは、これまでお話ししてきた内容をまとめる形になります。現在、研究体制の強化に加え、人員強化、新しいモダリティ(技術的基盤)を取り入れることで、当社の「第三の矢」となるような次世代技術の確立を目指しています。これらの技術は将来的に活用できるよう、社内での準備を進めています。
また、情報開示については、他社と同様に適時開示、IR活動、メディア対応などを行っており、透明性の高い情報発信に努めています。当社は研究開発型企業として、学会発表にも積極的に取り組んでいます。国際的な学術学会への参加も継続しており、来週には香港で開催される「国際幹細胞学会(ISSCR)」に出席予定です。岡野先生が次期プレジデントを務める予定で、同学会での発表も予定しています。
最後に成長戦略についてご説明します。当社はこれまで、希少疾患に該当する神経系疾患に注力してきました。これらの疾患には共通する病態や治療標的が存在し、ひとつの技術や薬剤が複数の疾患に応用できる可能性があります。
そのため、今後はモダリティベースでの展開を見据え、アルツハイマー型認知症など、より幅広い神経疾患への応用も視野に入れています。「希少疾患しか扱っていない企業」ではなく、「神経系を中心に複数の領域へ展開できる企業」であることを示していきたいと考えています。これは「レア to コモン戦略」として、戦略的に構想しているテーマの一つです。
こちらは、ALSの市場です。アメリカ市場では、8,250億円以上あります。どうしてかというと、薬価が非常に高く、現在では一人あたり年間約19万ドル、日本円で約3,000万円に達するケースもあります。対象患者数が約3.3万人と仮定した場合、それだけで巨大な市場が形成されます。日本国内では薬価がやや抑えられているものの、欧州市場を含めて考えると、ひとつの製品が上市されるだけで非常に大きなマーケットが広がることになります。
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(11)に続く
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