東京株式（大引け）＝９０円安、日経平均は一時２万１０００円割れ

　１４日の東京株式市場は前日の米株上昇を引き継ぎ高く始まったものの、買いが続かずマイナス圏に。日経平均は一時２万１０００円台を割り込む場面もあった。

　大引けの日経平均株価は前日比９０円５１銭安の２万１１５４円１７銭と３日続落。東証１部の売買高概算は１８億４２２９万株、売買代金概算は３兆４４５０億２０００万円。値上がり銘柄数は４３２、対して値下がり銘柄数は１５８１、変わらずは５２銘柄だった。

　きょうの東京市場は見切り売りと押し目買いが入り乱れる展開で方向感の定まらない動きとなった。前日の米国株市場でＮＹダウをはじめ主要３指数がいずれも３日続伸したことを受け、朝方は買いが優勢だった。しかし、寄り前に内閣府が発表した１７年１０～１２月期のＧＤＰ速報値が市場コンセンサスを下回ったことや、取引時間中に為替が１ドル＝１０７円台を割り込むなど急速に円高に振れたことなどを受け下値模索の展開に変わった。日経平均は一時３００円近く下げ２万１０００円台を割り込んで推移した。後場に入るといったん買い戻され、プラス圏に浮上する局面もあったが、大引けにかけて再度軟化した。結局、自動車など輸出セクターを中心に売り直され、東証１部全体の７６％の銘柄が下落している。

　個別では、トヨタ自動車<7203.T>が値を下げ、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>も軟調。ソフトバンクグループ<9984.T>、ＮＴＴ<9432.T>なども安い。ルックホールディングス<8029.T>が急落したほか、メック<4971.T>、ワタミ<7522.T>なども大幅安となった。トリドールホールディングス<3397.T>、ブレインパッド<3655.T>も売られた。北の達人コーポレーション<2930.T>も大きく下落した。

　半面、東京エレクトロン<8035.T>が買い優勢となり、東海カーボン<5301.T>が商いを伴い大幅高。資生堂<4911.T>も上昇した。日本製鋼所<5631.T>が急伸、アイロムグループ<2372.T>、タムロン<7740.T>も値を飛ばした。ブイ・テクノロジー<7717.T>、ワールドホールディングス<2429.T>が買われたほか、ペプチドリーム<4587.T>も物色人気に。フルキャストホールディングス<4848.T>、日本金銭機械<6418.T>も高い。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）