6. セグメント別推移
2024年3月期の売上高構成比はシステム開発事業が40.9%、サポート&サービス事業が30.4%、パーキングシステム事業が28.7%だった。売上高構成比で見ると、パーキングシステム事業がコロナ禍の影響を受けた時期を除けば、おおむねIT関連事業(システム開発事業、サポート&サービス事業)が7割、パーキングシステム事業が3割となっている。
過去6期(2019年3月期〜2024年3月期)のセグメント別売上高と売上高構成比、セグメント利益とセグメント利益構成比、及びセグメント利益率の推移を事業別に見ると、システム開発事業は売上高、セグメント利益ともに拡大基調である。売上高は2024年3月期に初めて100億円を突破した。セグメント利益率もプロジェクト管理・品質管理徹底などの施策の成果により10%台前半の高水準で安定的に推移している。さらに2024年3月期には生産性向上効果などにより14.8%まで上昇した。サポート&サービス事業の売上高とセグメント利益も拡大基調となっている。セグメント利益率については、2020年3月期(4.9%)のように、新規大型案件の受託開始時に一時的な初期費用が発生してセグメント利益率が低下したが、2022年3月期以降は10%台に乗せ、トレンドとしては右肩上がりとなっている。2024年3月期は11.0%まで上昇した。パーキングシステム事業は2021年3月期にコロナ禍の影響を大きく受けたが、2022年3月期以降は回復基調となり、2024年3月期は売上高、セグメント利益、セグメント利益率ともコロナ禍前の2019年3月期を上回る水準となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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