米ハイテク株安や為替の円高などを背景に日経平均は144.65円安からスタート。ただ、米FOMCを無難に消化した安心感からすぐに切り返してプラス圏に浮上。韓国サムスン電子などの決算を受けた半導体株高やメタ・プラットフォームズの決算を背景とした時間外取引のナスダック100先物の上昇も支えに午後には32938.59円(270.25円高)まで上昇した。一方、明日の日本銀行の金融政策決定会合を前に様子見ムードも強く、その後はもみ合いが続いた。
大引けの日経平均は前日比222.82円高の32891.16円となった。東証プライム市場の売買高は13億3736万株、売買代金は3兆2267億円だった。セクターでは電気・ガス、保険、その他製品を筆頭に全般上昇。一方、輸送用機器、建設、ガラス・土石のみが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は34%だった。
個別では、韓国のサムスン電子やSKハイニックス、米ラム・リサーチの決算を背景に外資証券の目標株価引き上げも寄与したディスコ<6146>が大きく上昇し、東エレク<8035>、ルネサス<6723>、スクリン<7735>なども高い。TOWA<6315>は国内証券の新規買い推奨を受けて急伸。C&R<4763>も新規買い推奨が材料視された。第1四半期の好決算が評価されたカプコン<9697>が急伸し、東証プライムの値上がり率トップとなった。未来工業<7931>も決算を材料に大幅に上昇。台湾の鴻海精密工業が改善計画の策定を要請したと報じられたシャープ<6753>が買われた。米ボーイングの好決算を材料にジャムコ<7408>、大阪チタ<5726>なども高い。
一方、決算が市場予想を大幅に下回ったアドバンテスト<6857>が下落。ほか、決算を材料にトプコン<7732>、サイバーAG<4751>が急落し、日東電工<6988>、キヤノン電子<7739>なども大きく下落。大豊工業<6470>は減益決算を発表し、後場から急落。日産自<7201>は好決算ながらも出尽くし感から下落。日産車体<7222>は、日産自による仏ルノー設立の新会社への出資表明により、親子上場解消を巡る思惑が後退したようで売られた。
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