ファルコＨＤが逆行高演じる、今期配当の大幅増額がサプライズに

　ファルコホールディングス<4671.T>が全体下げ相場に逆行して大幅高。一時６％高の１９７０円まで上値を伸ばした。臨床検体検査の受託大手で調剤薬局の経営も行っている。足もとの業績は診療報酬の低下などで向かい風が強いが、会社側想定よりも落ち込みは小さくなっている。

　８日取引終了後、２３年３月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の２８億円から３０億円（前期比４５％減）に上方修正した。また、同社は株主への利益還元を経営の重要課題の一つとしているが、直近の業績予想が当初見通しを上回ることや財政状態を総合的に考慮した結果、今期の年間配当は従来計画の６４円に３６円の大幅上乗せで１００円とすることを発表、これがポジティブサプライズとなった。

出所：MINKABU PRESS