同社の強みの1つとしては、日本全国をカバーする広範なラボラトリーネットワークが挙げられる。ビー・エム・エルの35ヶ所、ファルコホールディングスの27ヶ所に対して、同社は第1から第3まである八王子ラボラトリー等の基幹ラボが6ヶ所、その他ラボが34ヶ所、国内合計40ヶ所で構成されている。
さらに、今後は地域ラボの効率化を主眼に置いたラボ再編を行いつつ、2022年1月から稼働予定の国内最大級となる新セントラルラボ(東京都あきる野市)を核拠点とする体制で事業展開を進めていく方針だ。新セントラルラボでは、検体の受付から報告までの工程を自動化することで、1日当たりの検体処理能力が最大30万件まで増強される見通し(検査項目は100種類以上)となっている。これは従来の2倍程度の処理能力となる。
なお、新セントラルラボの稼働によるコスト削減効果について、2025年3月期には営業利益ベースで40億円、EBITDAベースで95億円と、同社は2020年3月期決算説明会の質疑応答で示している(売上成長及び限界利益率の変化がない前提での試算である点は認識が必要)。
(執筆:フィスコアナリスト)
<EY>
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