信用期日売りが和らぎ、テーマ物色の資金循環に期待を寄せる
【事業内容】
土木関連の測量用ソフト、測量計測機器が主力のIT企業。自動車の自動運転技術に必要な高精度三次元システムによる測量、地図データベース作成受託事業で成長。同社は現在3次元位置情報移動計測装置(MMS)に注力している。
【業績面】
業績面においては11/13に中間決算を発表、売上高は14.5%減収、営業利益は51.9%減益となり、前期7-9月期が好調であった反動から前年比でのコントラストが目立ちやすい。今期計画を増収減益で打ち出していおり、測地ソリューション事業はソフトウェア販売の復調で持ち直してくるとみられるほか、G空間ソリューション事業は自動運転分野における投資意欲は増勢が続くとみられる。下期は業績拡大方向に向かうと期待される中、自動走行の実現に必要な「高精度三次元地図」の構築と「高速通信網」を利活用した遠隔制御型自動運転の実用化に向けた開発、5G通信モジュールの開発なども期待材料と言えるだろう。
【株価動向】
株価は3/13に安値1133円をつけて下値もみ合いだったが、5月の決算発表の前後から動意づき、一気に200日移動平均線を突破した。コロナショック以前の2200円付近が上値抵抗となってモメンタムが失われ、その後は利益確定売り中心に押し戻されている。足元では半年近い調整を経て再び200日移動平均線を上値ブレイク、信用期日売りも和らいでくるところから反騰態勢に入ってくるものとみる。直近の株式テーマでEV関連の物色意欲が旺盛だが、自動車つながりで自動運転関連にも目が向いてくるようだと面白そうだ。
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