アンドール、今期経常を17％下方修正（訂正）

　アンドール <4640> [ＪＱ] が12月16日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。21年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の2億0500万円→1億7000万円(前期は1億7000万円)に17.1％下方修正し、増益率が20.6％増→横ばいに縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の経常利益も従来予想の9600万円→6100万円(前年同期は1億3400万円)に36.5％減額し、減益率が28.4％減→54.5％減に拡大する計算になる。

　ＴＣＳカンパニーズによるTOB伴い、従来3円を計画していた期末一括配当を見送る方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　第２四半期累計期間につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による需要低迷の影響で、エンジニアリング事業においては、自動車・電機関連を中心とした開発案件の受注が減少し、プロダクツ事業においては、CADソフトをはじめとした自社製品販売が低調な推移となりました。第３四半期以降につきましても、同感染症拡大による需要低迷が一定期間続くものと想定され、受注環境の抜本的な改善が見込まれなくなったことから、2021年３月期の業績予想を修正することといたしました。なお、本日別途公表されましたＴＣＳカンパニーズ株式会社による当社の普通株式に対する公開買付けに対する意見表明の検討に伴い、アドバイザー報酬等を含む公開買付関連費用を通期にて25百万円計上する見込みとなったことから、今回修正予想の営業利益以下の各段階利益につきましては、当該諸経費計上による影響を加味した内容といたしました。(注)業績予想につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって異なる可能性があります。以 上

　当社は、本日開催の取締役会において、本公開買付けに賛同の意見を表明するとともに、当社の株主の皆様が本公開買付けに応募することを推奨する旨の決議をいたしました。なお、上記取締役会決議は、公開買付者が本公開買付け及びその後の一連の手続を経て当社を完全子会社化することを企図していること並びに当社株式が上場廃止となる予定であることを前提として行われたものです。（詳細につきましては、当社意見表明プレスリリースをご参照ください。）当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付け、安定的な配当を継続して行うことを基本方針としてまいりました。しかしながら、本公開買付けの決済後の2021年3月31日を基準日とした配当を行う場合、本公開買付けに応募する株主の皆様と本公開買付けに応募しない株主の皆様との間に経済的差異が生じる可能性があるため、株主の皆様の間での公平性を確保する観点から、本日開催の取締役会において、本公開買付けが成立することを条件に、2021年３月期の配当予想を修正し、2021年３月期の期末配当を行わないことを決議いたしました。