シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。
日経225先物はナイトセッションで一時32810円まで買われる場面も見られたが、その後は軟化し、節目の32500円はキープできなかった。25日線が位置する32500円辺りでの底堅さを見極めることになりそうだ。また、先週はバイデン米大統領が量子コンピューターや人工知能(AI)分野の一部の中国企業への米国の投資を規制する大統領令に署名したと報じられ、ハイテク株の弱さが目立っていた。週末の米国市場では引き続き半導体株の弱さが目立っていたこともあり、半導体株や生成AI関連などの動向を見極めることになりそうだ。
一方で、円相場が1ドル144円90銭台と円安に振れて推移するなか、自動車など輸出関連などに資金がシフトしやすいだろう。また、インバウンド関連への物色についても先週の急伸の反動はあるだろうが、資金は向かいやすいと考えられる。そのため、相対的にはTOPIX型優位の展開が意識されそうだ。日経平均が32500円処でのこう着が意識されるなか、TOPIX型の買いによるスプレッド狙いの動きが入りやすいと考えられる。
なお、10日の決算発表でピークを通過したことから、改めて決算内容を評価した物色に向かわせそうだ。決算の初動で大きく明暗を分ける格好となったが、利食いから大きく調整していた銘柄などへは、自律反発狙いの買いが入りやすいところである。そのほか、10日の引け後に決算を発表したところでは、日ペHD<4612>、フジクラ<5803>、OKI<6703>、ダイコク電<6430>、北越コーポ<3865>、アルファCo<3434>、西鉄<9031>、TSテック<7313>などが注目されそうだ。
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