「iPS細胞」が15位、再生医療の要でバイオ関連株に動意相次ぐ<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「iPS細胞」が15位にランクインしている。
ここ最近はグロース市場の低迷もあってバイオ関連株からの人気離散が顕著だが、業績面はともかく株式需給面では枯れ切った銘柄が多く、きょうは短期筋の物色の矛先が向かうなか総花的な株価動兆がみられる。バイオ関連株の人気をつかさどるテーマとして常に注目されるのが「再生医療」だ。そして再生医療分野では、京都大学教授の山中伸弥氏のノーベル生理学・医学賞受賞で沸いた「iPS細胞」が重要なテーマ性を有している。
iPS細胞は万能細胞の一種で、幹細胞と同様に増殖して各種の細胞へと分化することが可能であり、山中教授らがマウスの体細胞に初期化因子とよばれる数種類の遺伝子を導入することにより世界で初めて作製に成功した経緯がある。企業では住友ファーマ<4506.T>が先駆的存在で株式市場でも注目度が高い。また、同社と連携する再生医薬品バイオベンチャーではヘリオス<4593.T>が挙げられる。
このほか、昨年6月に東証グロース市場に新規上場したニューフェイスで、iPS細胞由来の心筋細胞シートの開発を手掛ける大阪大学発のバイオベンチャーがクオリプス<4894.T>。一部メディアが同社の心筋シートについて、「早ければ6月にも厚生労働省に販売承認を申請する」と報じたことで目先急速人気化した。前日に1本値で値幅制限いっぱいに買われたが、きょうも大量の買い注文を呼び込み、商いが成立しないままストップ高水準でカイ気配に張り付いている。
直近では、大阪大学の関口清俊教授らが、筋肉のもとになる幹細胞をヒトのiPS細胞から効率良く作る手法を開発したと日本経済新聞が報じており、これもマーケットの視線を集め、バイオベンチャーの一角の株価刺激材料となっているもようだ。
iPS細胞の関連銘柄としては他に富士フイルムホールディングス<4901.T>、タカラバイオ<4974.T>、アイロムグループ<2372.T>、サンバイオ<4592.T>、セルシード<7776.T>、リプロセル<4978.T>、ケイファーマ<4896.T>などがある。
出所:MINKABU PRESS
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