<動意株・3日>(大引け)=Aiming、カイオム、東和薬品など
カイオム・バイオサイエンス<4583.T>=後場急伸。この日の午前11時30分、同社が開発を進めているヒト化TROP-2抗体について、ニュージランドで特許付与が決定したと発表し、好感されている。ヒト化TROP-2抗体は、乳がんや大腸がんをはじめとする固形がんの細胞表面に発現している抗原(標的分子)「TROP-2」に結合し、がんの増殖活性を阻害するモノクローナル抗体。既に疾患モデル動物を用いた試験により顕著な抗がん活性を示すことが確認されており、これまでに米国で特許が成立し、日本・欧州を含む各国で特許を出願している。なお、16年12月期業績に与える影響は軽微としている。
東和薬品<4553.T>=3日ぶり急反発。岩井コスモ証券は2日、同社株の投資判断を新規「A」とし目標株価を6900円に設定した。同社は後発医薬品(ジェネリック)の専業メーカー。ジェネリックの使用促進策が追い風で、17年3月期の売上高は前期比14%増の935億円と2ケタ増収の見込み。営業利益は前期比6%減の105億円と減益予想だが、これは生産設備の増強などにかかる減価償却費の増加などによるもの。18年3月期の同利益は今期推定比24%増の130億円と再度、増益基調に戻ることが予想されている。
ファーストリテイリング<9983.T>=大幅反発。2日の取引終了後に発表した5月の国内ユニクロ売上高速報で、既存店売上高が前年同月比5.9%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。5月は天候に恵まれたことで、前月に続いて「ジョガーパンツ」や「エアリズム」などが好調だった。また、ゴールデンウイーク中のキャンペーンや月末に実施した「感謝祭」なども寄与したとしている。
アダストリア<2685.T>=続急伸。2日の取引終了後に発表した5月の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比3.1%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことから、足もとの強さを好感した買いが入っている。平年に比べて気温が高く、天候にも恵まれたことから、夏物衣料の売れ行きが順調に推移し、前月に続き半袖トップスが好調。また、雑貨ではサンダル、レイングッズなどの季節アイテムにも動きがみられた。
インテリックス<8940.T>=4日ぶりに急反発。同社は2日の取引終了後、東京証券取引所から6月9日付で東証2部から1部市場へ指定されることになったと発表。この日は、東証1部指定によるTOPIX採用に伴い、機関投資家の新たな組み入れニーズが発生することなどへの期待感からの買いが流入している。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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