東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が950を超えで全体の6割近くを占めた。セクター別では、その他製品、非鉄金属、ガラス土石、不動産など22業種が上昇。一方、鉄鋼、海運、医薬品、食料品など11業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、中外薬<4519>、ダイキン<6367>、ニトリHD<9843>が軟調だった。
米国市場は原油高騰が一服したことなどから主要株価指数は上昇。投資判断の引き上げが好感されたAMDが8%超上昇するなど半導体株の強い値動きが支援材料となった。中東情勢については、「イランは合意への署名を望んでいる」とのトランプ発言もあり、ファンドなど短期筋の先物買いも交え、日経平均の上げ幅は一時250円を超えた。
日経平均は節目の38500円台を突破したが、日米関税交渉への不透明感が上値を抑えた。石破首相は「双方の認識が一致していない点が残っている」などと述べ、合意に向けて隔たりがあることを示唆した。関税交渉の合意に向けた動きが長期化すれば、相場全般の上値を圧迫する材料になりそうだ。また、17日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)や18日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見など重要イベントを控えていることもあり、これを受けた米国市場の影響を受けやすいだろう。
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