東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が850を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、海運、保険、電気ガス、非鉄金属など25業種が上昇。一方、空運、陸運、医薬品、サービスなど7業種が下落し、輸送用機器は変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、TDK<6762>、中外薬<4519>、ソフトバンクG<9984>、NTTデータ<9613>、ソニーG<6758>が堅調だった半面、東エレク<8035>、第一三共<4568>、ニトリHD<9843>が軟調だった。
前日の米国市場は、米当局による利下げが景気を下支えするとの期待などから主要株価指数は上昇し、NYダウは史上最高値を更新した。また、植田和男日銀総裁のハト派的な発言を受けて円安が進んでいることも買い安心感につながったようだ。連休明けの東京市場は主力株を中心に値を上げる銘柄が増え、日経平均の上げ幅は一時700円を超える場面があった。ただ、週末には自民党総裁選を控えており、選挙結果を見定めたいと考える向きも多く、積極的に上値を買い上がる雰囲気にはつながらなかった。
日上半期末の配当権利取りを狙った買いや配当の再投資への期待も相場支えている。ただ、短期的な過熱感を指摘する向きも多く、戻り待ちの売りも出やすいところだろう。また、米国株高や円安進行以外新たな手掛かり材料に欠けるほか、けん引役と期待される半導体関連は、東エレク、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>など指数寄与度の大きい値がさ株が軟調なだけに相場の足を引っ張っている状況だ。積極的な上値追いは限られるなか、日経平均の38000円を挟んだ膠着が続きそうだ。
<CS>
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