日経平均は3日ぶり反落、エヌビディア安も半導体株下げ渋り一時切り返す
東京時間29日未明に発表されたエヌビディアの2024年5-7月期決算は、業績や売上高見通しはともに市場予想を上回ったが、時間外取引で一時28日終値比8%安と大幅安の反応となった。
エヌビディア株の弱い動きが影響して、東京市場は半導体株を中心に売り優勢で取引を開始した。寄付き後の日経平均は38000円を割り込む場面も見られたが、売り一巡後、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体株は下げ幅をじりじりと縮小。日経平均は38000円台を回復した後、後場切り返す場面も見られた。
大引けの日経平均は前日比9.23円安(-0.02%)の38362.53円となった。東証プライム市場の売買高は16億305万株。売買代金は3兆8556億円。業種別では、サービス業、パルプ・紙、ゴム製品、金属製品、証券・商品先物取引業などが下落した一方、海運業、保険業、医薬品、卸売業、電気・ガス業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は38.7%、対して値下がり銘柄は57.3%となっている。
日経平均採用銘柄では、協業先のスーパー・マイクロ・コンピュータが24年6月期決算の年次報告書提出が遅れると発表したことでニデック<6594>が売り優勢となった。このほか、国内証券会社の投資判断引き下げでZOZO<3092>が売られたほか、住友ファーマ<4506>、スクリーンHD<7735>、SUMCO<3436>、ディスコ<6146>、ソフトバンクグループ<9984>、クレディセゾン<8253>などがさえない。
一方、政策保有株放出のニュースが刺激材料となりSOMPOホールディングス<8630>、MS&AD<8725>など損保株が買われた。このほか、第一三共<4568>、三菱電機<6503>、伊藤忠<8001>、フジクラ<5803>、太陽誘電<6976>、TOPPANホールディングス<7911>、明治ホールディングス<2269>、三菱重工<7011>などが上昇。
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