東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1600を超え、ほぼ全面安商状となった。セクター別では、33業種すべてが下落し、証券商品先物、銀行、保険、電気機器、卸売、機械の下げが目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、コナミG<9766>、日ハム<2282>、アステラス薬<4503>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>が軟調で、東エレク、アドバンテス、ソフトバンクGの3銘柄で日経平均を約640円押し下げた。
前日の米国市場は、7月のISM製造業景況指数が市場予想を下回ったことが、米景気減速への警戒感につながり主要株価指数が下落。東京市場でも半導体関連株を中心に幅広い銘柄が値を消した。また、円相場が1ドル=148円台まで円高が進んでいることから、輸出企業の採算悪化が警戒されたほか、AIバブルの崩壊の序章ではないかとの見方も出始め、日経平均の下げ幅は2200円を超えた。
日経平均は大幅に続落したが、きょうの下落で下げ止まるのかどうかは不透明だ。米国では雇用が悪化し始めているため、今夜発表される雇用統計で、非農業部門雇用者数が市場予想(18万8000人増)を大きく下回れるような結果となれば、米景気後退懸念が一段と強まり、円高、株安がさらに進行しかねない。
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