■株式見通し:下落は想定線も売り一巡後の押し目狙いの動きは慎重になりそう
■ドトル日レス、2Q営業利益 黒字転換 14.74億円
■前場の注目材料:ホンダ、50年めど国内工場の2輪塗装廃止、フィルムなど代替技術確立
■下落は想定線も売り一巡後の押し目狙いの動きは慎重になりそう
17日の日本株市場は、売り一巡後は次第にこう着感が強まりそうである。14日の米国市場はNYダウが403ドル安だった。英国のトラス首相が財務相を交代、法人税率引上げ凍結撤回を発表したため金融市場混乱への懸念が緩和し投資家心理改善で買われる場面も見られた。ただし、10月のミシガン大消費者信頼感指数や期待インフレ率が予想を上回ると米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ観測がさらに強まり、長期金利上昇とともに利益を確定する動きから下落に転じた。また、週末でポジションを手仕舞う売りも散見され、引けにかけ下げ幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比425円安の26625円。円相場は1ドル148円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まることになろう。NYダウは3万ドルをキープできなかったが、前日の大幅上昇で上値抵抗の25日線を捉えてきたこともあり、ある程度の調整は想定線であろう。ただし、ナスダックの下落率は3%を超えていることから、売り一巡後の押し目狙いの動きは慎重になりそうだ。また、先週末はファーストリテ<9983>の決算を評価した動きが日経平均をけん引した格好であるため、ファーストリテのインパクトが限られることで上値の重さが意識されやすいところでもある。
また、米国では金融の決算が相次いだが、JPモルガンは予想を上回る決算が材料視されて金融を中心に買われる場面も見られたものの買いは続かず、決算が嫌気されたモルガンスタンレーの下落率が5%を超えるなど、手掛けづらさが窺えた。なにより、FRBによる金融引き締めへの警戒感は根強く、戻り待ち狙いの売り圧力が警戒されやすいことから、積極的な売買は手控えられやすい。まずは売り一巡後の下げ渋る動きを見極めつつ、個別に材料の出ている銘柄のほか、テーマ性のある銘柄での短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりやすい。
日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せするようだと、5日線辺りまでの調整を見せてくる可能性はあるため、5日線での踏ん張りを意識しておきたい。同線を割り込んでくるようだと、先週末に空けたマド(26408円~26595円)埋めが警戒視されてくる可能性はありそうだ。インデックスに振らされやすい需給状況のなか、強い基調を継続している直近IPO銘柄などへの値幅取りに向わせよう。
■ドトル日レス、2Q営業利益 黒字転換 14.74億円
ドトル日レス<3387>が発表した第2四半期業績は、売上高が前年同期比15.6%増の621.35億円、営業損益は14.74億円の黒字(前年同期は7.74億円の赤字)だった。店舗において各業態別での新商品の導入やリニューアルをはじめ、テイクアウトメニューや売店商品の拡充、卸売事業の拡大など、コロナ禍に取組んだ活動を継続するとともに、さまざまなキャンペーンを実施し、販促活動を強化することで、売上および客数の回復を目指した。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(27090.76、+853.34)
・1ドル=148.70-80円
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・ホンダ<7267>50年めど国内工場の2輪塗装廃止、フィルムなど代替技術確立
・豊田織<6201>完成車工場隣接地に新物流棟、部品集約で効率化
・三菱ケミG<4188>工場修繕費10—15%削減、高収益体質へ転換
・日立建機<6305>兵庫・播州に再生拠点集約、20億円投資
・クボタ<6326>堺に水素供給設備、発電機向けエンジン実用化視野
・日野自<7205>豪州でもエンジン不正訴訟、運送業など2社が損害賠償請求
・豊田合成<7282>円形ハンドルに変化の兆し、アクセル付きハンドル開発進む
・ニッパツ<5991>DC向けHDDサスペンション増産、日中2工場増強
・NEC<6701>NECなど、量子暗号でデータ高秘匿伝送の検証成功
・三洋化成<4471>国内外で機能化学品増産、電子部品・風力向け
・住友ファーマ<4506>手指まひリハビリ製品開発、メルティンMMIと共同
☆前場のイベントスケジュール
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