ファインケミカル事業の売上高は前年同期比3.7%減の36.05億円、営業利益は同19.1%減の5.16億円となった。売上高は海外向け販売や業務用製品販売は前期を上回ったものの、空梅雨によりガラスケア製品の販売が低調に推移したことや一部トラックメーカーの出荷停止に伴いTPMSの企画販売が苦戦したこと、また家庭用製品販売におけるメガネケアの需要が落ち着いたことなどにより、減収となった。また、営業利益は、販売ミックスの変化により原価率が上昇したことから、販売費及び一般管理費において、営業活動の強化に伴い増加傾向にあった営業費用を抑えたものの、売上総利益の減少を補うには至らず、減益となった。
ポーラスマテリアル事業の売上高は前年同期比16.0%増の20.95億円、営業利益は同25.3%増の3.06億円となった。産業資材部門(産業分野)において、国内向け販売、海外向け販売ともに前年同期を上回り、生活資材部門(自動車分野・生活分野)においても、国内向け販売、海外向け販売ともに前年同期を上回った。また、営業利益については、原材料や光熱費高騰の影響はあったものの、工場稼働率が向上したことに伴う粗利額の増加により、増益となった。
サービス事業の売上高は前年同期比0.5%減の13.70億円、営業利益は同7.9%減の0.54億円となった。自動車整備・鈑金事業が美装事業の強化により売上を伸ばした一方、生活用品企画販売事業におけるコロナの影響が緩和されたことによる需要減をカバーしきれなかった。
不動産関連事業の売上高は前年同期比18.4%増の3.31億円、営業利益は同15.7%増の0.58億円となった。不動産賃貸事業(生活分野)および介護予防支援事業(生活分野)は前年同期を下回ったものの、温浴事業(生活分野)は前年同期を上回り、増収増益となった。
2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.0%増の290.00億円、営業利益が同14.9%減の32.00億円、経常利益が同14.2%減の34.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同18.3%減の22.50億円とする期初計画を据え置いている。
<EY>
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