大引けの日経平均は前日比471.45円安の29302.66円となった。東証1部の売買高は12億2187万株、売買代金は2兆7804億円だった。セクターではサービス業、精密機器、情報・通信業などが下落率上位となった一方、鉱業、石油・石炭製品、銀行業などが上昇率上位となった。東証1部の値下がり銘柄は全体の73%、対して値上がり銘柄は22%
となった。
個別では、米長期金利の大幅上昇を背景にレーザーテック<6920>、アドバンテスト<
6857>、ルネサス<6723>などの半導体関連株から、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>などのハイテク株、ベイカレント<6532>、エムスリー<2413>、ZHD<4689>などのグロース株まで、株価バリュエーションの高い銘柄に広く売りが広がった。前場底堅さを見せていた東エレク<8035>も後場に入って下げ幅を拡げる展開となり、結局、大幅安に。東証1部の下落率上位には、SHIFT<3697>、ベイカレント、ラクス<3923>、Sansan<4443>など高値圏にあるグロース銘柄が並んだ。
一方、約5年ぶりに1ドル=115円台まで進んだ円安・ドル高を追い風に日産自<7201>、三菱自<7211>、マツダ<7261>などの輸送用機器が大幅高。米長期金利の上昇を受けて三井住友<8316>も上昇。バイデン米政権が日本や中国などと協調した石油備蓄放出を発表したものの、規模が大方の予想を下回ったことなどからWTI原油先物価格が大幅反発、これを受けINPEX<1605>が急伸、三井物産<8031>、丸紅<8002>、住友鉱山<5713>
など資源関連株も買われた。そのほか、東京海上HDとの資本業務提携を発表したバリューHR<6078>、月次売上動向が好感された西松屋チェ<7545>、「プライム市場」の選択申請及び上場維持基準の適合に向けた中計引き上げを発表したジェイリース<7187>
などが大幅高に。地裁判決受けTOB期待が再燃した関西スーパー<9919>や大幅増配を発表したGSIクレオス<8101>はストップ高比例配分となった。
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