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2025/01/08 - イーソル(4420) の関連ニュース。―次世代車の重要キーワード、クルマの価値はハードからソフトへ― ホンダ <7267> [東証P]は8日、電気自動車(EV)向けの半導体開発でルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]と提携することを明らかにしたほか、2026年にグローバル市場への投入を開始するEV「Honda 0(ゼロ)シリーズ」に搭載する独自のオペレーティングシステム(OS)「ASIMO OS(アシモ オーエス)」を発表した。背景には自動車業界がエンジン性能をはじめとするハード主導から事故を未然に防ぐ運転支援や 自

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自動車開発の新潮流を追う、成長期突入の「SDV」関連株 が躍進へ <株探トップ特集>

配信元:株探
投稿:2025/01/08 19:30

―次世代車の重要キーワード、クルマの価値はハードからソフトへ―

 ホンダ <7267> [東証P]は8日、電気自動車(EV)向けの半導体開発でルネサスエレクトロニクス <6723> [東証P]と提携することを明らかにしたほか、2026年にグローバル市場への投入を開始するEV「Honda 0(ゼロ)シリーズ」に搭載する独自のオペレーティングシステム(OS)「ASIMO OS(アシモ オーエス)」を発表した。背景には自動車業界がエンジン性能をはじめとするハード主導から事故を未然に防ぐ運転支援や 自動運転などのソフト主導にシフトしつつあることが挙げられ、トヨタ自動車 <7203> [東証P]も新しいOSの「Arene(アリーン)」や実世界の環境を再現するデジタルツインのプラットフォームを開発中だ。ソフトで自動車の機能や性能が決まるソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)が投資テーマのひとつとして浮上しそうで、関連銘柄に目を向けてみたい。

●日系シェア3割目標

 SDVとは「ソフトウェアによって定義されるクルマ」を意味し、クルマと外部との間の双方向通信機能を使ってクルマを制御するソフトウェアを更新し、販売後も機能を増やしたり性能を高めたりできる自動車のこと。例えば、OTAアップデート(Over The Air:スマートフォンやクルマなどのデバイスのソフトウェアをデータ通信で更新、変更すること)により、運転支援機能や事故防止機能の改善など新たな価値を高めることが可能になる。

 自動車産業はデジタル技術の進展により大きな変化を迎え、グローバルな競争が激化している。自動車のデジタルトランスフォーメーション(DX)は電動化と並ぶ重要な競争軸となっており、政府は「多様なSDV化」を推進する構え。経済産業省が24年5月に公表した「モビリティDX戦略」では、日本勢がSDVの世界シェアを3割にする目標を掲げ、グローバル販売台数を30年に約1100万~1200万台、35年に約1700万~1900万台と設定している。

 また、電子情報技術産業協会(JEITA)が24年12月に発表した「SDVの進展に伴う車載半導体・電子部品市場の需要額見通し」では、35年における世界の新車生産台数を9790万台と見込み、そのうちSDVは6530万台、SDV比率は66.7%に達すると予想されている。

 SDVは変革期にさらされている国内自動車メーカーが厳しい競争を勝ち抜くための原動力となる可能性があり、ソフトウェア開発環境の整備、エンジニアの採用や育成、リスキリングの強化などに必要なソリューションなどを提供する企業のビジネス機会が広がりそうだ。

●ソフト開発企業に商機

 テクマトリックス <3762> [東証P]は、幅広い分野でITサービスを提供。ソフトウェア開発における生産性と品質向上を可能にする各種開発支援ツールと不具合の予防、テスト自動化、影響範囲分析、セキュリティー脆弱性の検出、プロジェクト管理・テスト管理、クラウド基盤でのCI(Continuous Integration:継続的インテグレーション)/CD(Continuous Delivery:継続的デリバリー)やDevOps(開発チームと運用チームが協力し合うことで柔軟かつスピーディーな開発を目指す考え方のこと)環境整備といった多様なニーズに対応するソリューションを手掛けている。

 イーソル <4420> [東証S]は、革新的なコンピューターテクノロジーによって安全で優れたコネクテッド社会の実現に貢献することを目指す、組込みシステムとエッジコンピューティング分野のグローバルなリーディングカンパニー。独自のマルチカーネルテクノロジー(特許取得)によって開発されたリアルタイム「eMCOS」を中心とした高性能でスケーラブルなソフトウェアプラットフォーム製品と優れたプロフェッショナルサービスは、厳格な品質、安全性、セキュリティー基準が求められる車載システムをはじめ、あらゆる組込みアプリケーションの分野で採用されている。

 ヴィッツ <4440> [東証S]は、組込みソフトウェア・セキュリティー・シミュレーション・機能安全やOSなどの専門技術の提供を通じて、人工知能(AI)、自動運転、IoT(モノのインターネット)やCPS(サイバーフィジカルシステム)社会の発展に貢献。同社は名古屋大学などが中心となって24年6月に設立された「Open SDV Initiative」に参加しており、今後の動向から目が離せない。

 SOLIZE <5871> [東証S]は、独シーメンスと自動車業界におけるソフトウェア開発の分野でサービスパートナーシップ契約を締結している。これにより、同社はシーメンスのAUTOSARに準拠した基本ソフトウェア(BSW)及び開発支援ツールを活用して、SDVの実現に向けた車載ソフトウェア開発に関するトレーニングサービスやエンジニアリングサービスを提供するという。

●システナなどにも注目

 加えて、今月22~24日に東京ビッグサイトで開催される「SDV EXPO」に出展する企業も見逃せない。

 システナ <2317> [東証P]は、自動運転・車載システム、通信事業者サービス、社会インフラ関連システム、スマホやWebアプリなどの開発、ロボット・AI・IoTを使った組込み開発など各種システム、サービスの企画から設計・開発・検証・運用までを一貫してサポート。24年5月にはモビリティソフト開発体制を強化する目的で「次世代モビリティ事業部」を立ち上げ、開発に必要な人材だけではなく、顧客の開発プロセスに必要な仕組みづくりから支援している。

 エクスモーション <4394> [東証G]は、自動車業界をはじめとする組込みシステム開発の変革に取り組む企業を現場から支援し、成功に導くためのプロフェッショナル集団。同展示会で紹介するオンライン学習プラットフォーム「EurekaBox」は、開発現場で得たナレッジをベースにしており、初学者から熟練者まで自分の目指すレベルに応じた学習コンテンツをいつでも学習することができるという。

 これ以外では、パーソルホールディングス <2181> [東証P]グループのパーソルエクセルHRパートナーズ及びパーソルクロステクノロジー、加賀電子 <8154> [東証P]グループの加賀FEI、DTS <9682> [東証P]グループのDTSインサイト、シーイーシー <9692> [東証P]、NSW <9739> [東証P]が出展を予定している。

株探ニュース
配信元: 株探

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