シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。中東情勢を巡る過度な警戒感が後退し、米国ではナスダック指数が7営業日ぶりに反発した。自律反発の域は脱していないが、下げが目立っていた米ハイテク株が買い戻された動きのなか、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株への資金流入が意識されてきそうである。
昨日の日経平均株価は朝方に37500円を回復する場面も見られたが、後場に入り37156円まで軟化するなど、自律反発の動きは限られていた。ボリンジャーバンドでは下向きで推移する-2σに上値を抑えられる形状となったが、本日はこれを上回ってくる可能性が高く、75日線が位置する37940円辺りが意識されてきそうだ。積極的な上値追いの動きは限られるものの、短期的にはリバウンド狙いの買いが入りやすいだろう。
弱いトレンドではあるが、昨日のレーザーテック<6920>は寄り付きをほぼ安値にリバウンドの動きを見せていた。東エレク<8035>は75日線を割り込んだが、同線を上回ってくるようだと、目先的にはリバウンド狙いの動きに向かわせそうであり、ハイテク株をにらみながらの展開。また、決算を手掛かりとした個別物色が入りやすく、昨夕決算を発表したところでは、東急建設<1720>、Finatext<4419>、JVCKW<6632>、大瓦斯<9532>、横浜魚類<7443>、川岸工<5921>、有機薬<4531>の動向が注目されそうだ。
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