大引けの日経平均は前日比82.73円安の32698.81円となった。東証プライム市場の売買高は11億7024万株、売買代金は3兆2604億円だった。セクターでは電気・ガス、卸売、銀行が下落率上位に並んだ一方、が海運、化学、金属製品上昇率上位に並んだ。
東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は34%だった。
個別では、ソシオネクスト<6526>が急落し、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が軟調。先週末に崩れた丸紅<8002>、三井物産<8031>、三菱商事<8058>などの商社株も下落。エムアップHD<3661>、SREHD<2980>、ANYCOLOR<5032>、ラクス<3923>、オプティム<3694>、Appier<4180>のグロース株の下落率の大きさが全体的に目立った。東証スタンダードから東証プライムへと市場変更したライフドリンクC<2585>は売出株の受渡期日に伴う需給悪化が嫌気されて大きく下落。東証スタンダードでは今期計画が失望された日本オラクル<4716>が大幅安となった。
一方、産業革新投資機構の買収が伝わったJSR<4185>がストップ高比例配分となり、本一件を受けた買収への思惑から東京応化<4186>、大阪有機<4187>が急伸し、トリケミカル<4369>、ADEKA<4401>、フジミインコーポ<5384>、住友ベークライト<4203>など半導体部材関連の銘柄が軒並み高、信越化学<4063>、SUMCO<3436>、レゾナックHD<4004>、新光電工<6967>、ニコン<7731>など時価総額の大きい関連株でも大幅高が目立った。また、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運が大きく上昇したほか、神戸製鋼所<5406>、INPEX<1605>、コマツ<6301>、安川電機<6506>、住友化学<4005>、三菱ケミカル<4188>など景気敏感株が堅調だった。決算が好感されたツルハHD<3391>は大幅高となり、味の素<2802>、イオン<8267>、JT<2914>などディフェンシブの一角も上昇。値上げを発表したOLC<4661>も買われた。
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