大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表している。営業損益は3.1億円の赤字で、前年同期比6.8億円の損益悪化となっている。通期業績・配当計画は引き続き未定となっている。同社が出店する百貨店、駅・駅ビルなどの商業施設は、企業の在宅勤務の継続や都道府県を跨ぐ移動の自粛などの影響で利用者の減少が続いており、売上が大きく減少している。ただ、月次動向などから業績の大幅悪化は想定線、警戒されたよりも赤字幅は限定的との見方も。
福島銀<8562>:236円( - )
ストップ高買い気配。引き続き、地方銀行の業界再編思惑が買い手掛かり材料とされている。SBIHDの「地銀連合構想」に対する前進期待、菅官房長官による地方銀行の再編の必要性に対する見解などが、こうした思惑を高めさせる背景となっている。また、前日の急伸に伴って貸株残が急増しており、需給妙味なども急速に高まる状況となっている。
ホンダ<7267>:2769円(+73円)
大幅続伸。米GMと北米四輪事業で戦略提携を検討すると発表している。エンジンやプラットホームの共通化、基幹部品の共同購買などを検討するもよう。2021年初めにも開始する計画のようだ。現時点では資本提携などは検討していないもようだが、コスト競争力の強化による北米市場での一段の収益拡大が期待される展開に。とりわけ、電動化分野でのシナジーが期待されているようだ。
ビープラッツ<4381>:390円(+700円)
ストップ高を付け、連日で年初来高値を更新している。トヨタカローラ鹿児島(鹿児島市)が展開する「POLDER Terrace Weekday Car−Wash Subscription」にサブスクリプション統合プラットフォーム「Bplats」が採用されたと発表している。今後もトヨタファイナンス(名古屋市)と連携し、全国のトヨタ販売店のサブスクリプションサービスに展開していくとしている。
ラクーンHD<3031>:1600円(+300円)
ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3.4億円で前年同期比96.1%の大幅増益となり、通期計画は従来の8.1-9億円のレンジ予想から11.8-12.7億円のレンジに上方修正している。非対面での経済活動を重視する社会経済環境の変化を背景に、「スーパーデリバリー」の流通額が想定以上に増加しているもよう。未定としていた年間配当金は前期比9.5円増となる16円にしている。想定以上の好業績・配当引き上げをポジティブ視。
ソフトバンクG<9984>:6370円(-174円)
続落。米国株式市場の大幅安を受けて、売り先行の展開になっている。前日の米国市場ではナスダックは約5%の大幅下落、明確な売り材料は観測されなかったが、主力のテクノロジー株を中心に利食い売りの動きが集まる状況となった。米国で本日雇用統計を控えていることもあって、米国株の動向に影響を受けやすい同社などには、換金売りの動きが優勢になっているようだ。なお、TikTokのインド資産買収を模索などと一部では伝わっている。
テラ<2191>:1178円(+24円)
大幅に3日ぶり反発。20年12月期第2四半期(20年4-6月)に医療機器の売却による固定資産売却益0.74億円を特別利益として、医療法人の債務引き受けに伴う解決金0.465億円を特別損失として計上すると発表している。また、株式報酬費用4.50億円を販管費として、0.02億円を売上原価として計上するが、現金支出は発生しない。テラは4日に中間決算開示を予定しており、決算内容に対する期待も株価押し上げに寄与しているようだ。
カオナビ<4435>:5620円(-160円)
大幅に5日ぶり反落。30万株の立会外分売を実施すると発表している。分売予定期間は11-15日。分売値段は実施日の前日終値などを基準に決定する。株式分布状況の改善と流動性向上を図ることが目的。株式需給の悪化に対する警戒感が投資家の間に広がり、売りが先行している。また、新興株市場が全般的に軟調に推移するなか、前日までの続伸を受けていったん利益を確定する動きも出ているようだ。 <ST>
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