日経平均は3日続伸、決算銘柄に関心が集中し指数は小動き
5000万株)で前場の取引を終えている。
30日の米国株式市場は反発。ダウ平均は168.61ドル高の44882.13ドル、ナスダックは49.43ポイント高の19681.75で取引を終了した。10-12月期の国内総生産(GDP)が予想を下回る伸びに留まったが消費の伸びが予想外に拡大したため経済に楽観的な見方が広がり、寄り付き後、上昇。長期金利の低下やテスラやメタ・プラットフォームズの上昇が相場をさらに押し上げた。終日相場は堅調に推移したが、終盤にかけトランプ大統領がメキシコやカナダに対する25%の関税賦課する計画を再表明したため上げ幅を縮小し、終了。
米国株の反発を材料に東京市場はしっかりで取引を開始。日経平均は前日終値を上回って取引を開始したが、決算関連銘柄に関心が向かい指数は小動き推移となった。アジア株式市場が引き続き春節に伴う休場となっていることも影響して、前場の上下の値幅は200円未満に留まるなど前日終値水準での小動きが継続した。
日経平均採用銘柄では、第3四半期営業利益が市場予想を大幅に上振れたことでNEC<6701>が急騰したほか、証券会社のポジティブなレポートも影響して中外製薬<4519>、野村総合研究所<4307>が買われた。また、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体の一角も上昇。このほか、日立<6501>、フジクラ<5803>、TOTO<5332>、住友ファーマ<4506>、IHI<7013>などが買われた。
一方、証券会社のネガティブなレポートなどが影響して日野自動車<7205>が売られたほか、東武鉄道<9001>、小田急電鉄<9007>、京王電鉄<9008>、京成電鉄<9009>
など私鉄株が総じて下落。このほか、テルモ<4543>、住友不動産<8830>、シャープ<
6753>、ヤマトホールディングス<9064>、ブリヂストン<5108>などが売られた。
業種別では、非鉄金属、電気機器、海運、金属製品、医薬品などが上昇した一方、不動産、精密機器、ゴム製品、陸運、サービスなどが下落した。
為替が1ドル153円台に突入していることも影響して、自動車など輸出関連銘柄の上値は重い。後場の東京市場は、決算発表銘柄に関心が向かい、日経平均、TOPIXは小動き推移となる公算が大きい。取引時間には13時台に、日道路<1884>、関電工<1942>、第一三共<4568>、大阪製鉄<5449>、15時台に、さくら<3778>、住友ファーマ<4506>、TOTO<5332>、ガイシ<5333>、LIXIL<5938>、日立<6501>、ソシオネクスト<6526>、富士通<6702>、JR西<9021>、北海道電力<9509>などが決算発表を予定している。
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