チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
アイビス <9343> 【2→2+】
「3Q営業減益は前年同期の少額広告投資が主要因、成長軌道は実質上方シフトへ」
23/12期3Q累計(1~9月)決算は、売上高2,850百万円(前年同期比12%増)、営業利益317百万円(同0.5%減)となった。3Q(7~9月)では26%増収、49%営業減益。前年同期の広告投資が相対的に少額だったことが、利益を下押す格好となった。加えて、技術者採用の積極化も重荷となった。会社側は23/12期通期予想を上方修正。技術者採用の進展が奏功し、IT技術者派遣サービスが当初想定以上となった。投資評価は「2+(Outperform)」へと引き上げる。
予想ROE:48.9% PBR:4.8倍、来期予想PER:16.4倍、来期予想EPS成長率:24%株価(11/24終値):1,599円 Fモデルによる理論株価:2998円(11月21日by岩元泰晶)
プロトコーポレーション <4298> 【2→1】
「プラットフォームセグメントが堅調、上期は計画を上回り通期計画を上方修正」
TIWでは目標株価を2,150円とし、投資評価を「1」へ引き上げる。理由は、ビッグモーターの不正問題の影響が軽微であることが確認できたこと、上期決算では、コタイヤ・ホィール事業で円安が逆風となり、中核のプラットフォームセグメントの中古車領域で下期に向け先行投資があった中で営業段階で確り増益を確保したこと、DX関連プロダクトの導入、拡販によるプラットフォームセグメントの中古車及び新車領域での取引先数拡大と利用単価上昇が堅調が業績に寄与したことが評価できる、24/3期通期計画が2桁営業増益見通しに上方修正されたがTIWは計画になお上振れ余地があるとみること、中期経営計画最終年度となる25/3期は一段の業績伸長が見込めること、株価指標面に割安感が強いこと、などによる。
予想ROE:13.1% PBR:1.3倍、来期予想PER:8.1倍、来期予想EPS成長率:17%株価(11/24終値):1,367円 Fモデルによる理論株価:2752円(11月21日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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