チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
日精エー・エス・ビー機械 <6284> 【2+→2+】
「1Qの受注は主要地域で堅調に推移。株価の見方は従来通り」
23/9期1Q(10-12月)業績は、売上69億円(前年同期比1%増)、営業利益13億円(同14%増)。原材料費高騰については製品価格転嫁でほぼ吸収きている模様で、1Qの粗利率は採算性の良い案件が多かったことも加わり、49.7%と前年同期比3.7pt向上した。展示会費用など費用増要因はあったものの全体的に販管費を抑制し、営業利益率も改善。受注も主要地域で堅調に推移したとTIWでは捉えている。会社側は23/9通期業績見通しを据え置いている。受注額が加速して増えていくモメンタムは見られないものの、昨年10月の展示会K2022の成果の刈り取りもこれから期待でき、通期業績に下振れ懸念は少ないとみる。
予想ROE:10.4% PBR:1.6倍、来期予想PER:11.5倍、来期予想EPS成長率:16%株価(3/10終値):4,145円 Fモデルによる理論株価:5,110円(3月9日by服部隆生)
プロトコーポレーション <4298> 【1→1】
「モビリティ関連の各領域で月額単価が向上、DX関連プロダクトの拡販が進む」
TIWでは目標株価は前回の2,040円を維持し、投資評価は「1」を継続する。その理由は、23/3期3Q累計(4-12月)決算では強化を図るDX関連プロダクトの拡販により中古車・整備・新車のモビリティ3領域で月額単価の向上が図れていることが確認できた、このため、中核、プラットフォーム事業の売上増加により業績は堅調に推移しており、TIWでは23/3期は同社営業利益計画上振れを見込み、24/3期は23/3期TIW着地予想から連続で営業増益を見込むことに加え、25/3期に営業利益100億円を目標とする中期経営計画の初年度が順調に発進していることが評価でき、更には、24/3期TIW予想PER9.1倍や、ROEとPBRの相関関係などから株価指標面にも割安感があること、などによる。
予想ROE:12.1% PBR:1.2倍、来期予想PER:9.1倍、来期予想EPS成長率:11%株価(3/10終値):1,186円 Fモデルによる理論株価:2,271円(3月10日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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