東京株式(大引け)=72円安、個別株物色は旺盛でTOPIXはプラス引け
大引けの日経平均株価は前日比72円56銭安の2万2866円17銭と4日ぶり反落。東証1部の売買高概算は16億62万株、売買代金概算は2兆5106億2000万円。値上がり銘柄数は910、対して値下がり銘柄数は1024、変わらずは113銘柄だった。
前日の米国株市場ではNYダウが3日続伸で連日の最高値更新、ナスダック指数も4日続伸と戻り歩調を続け、原油市況が上昇傾向を強めるなど、東京市場でも引き続きリスクオンの流れが意識される環境にあった。しかし、日経平均は前日までの3営業日で3.4%の上昇をみせていたことから、いったんキャッシュポジションを高める動きが優勢となった。米国では13日までの日程でFOMCが開催、アラバマ州の上院補欠選挙も控えているほか、欧州では14~15日にECB理事会が予定されており、この結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。もっとも利益確定の動きは225先物主導のインデックス売買の影響も大きく、個別株の物色意欲は根強い。値下がりの数の方が多かったとはいえ、値上がり銘柄数も900を超えている。TOPIXは高く引け、大型株、中型株指数ともにプラスだった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が売買代金トップで高い。コマツ<6301.T>、オムロン<6645.T>も上昇した。物語コーポレーション<3097.T>がストップ高となり、シーズ・ホールディングス<4924.T>も値幅制限いっぱいに買われた。KIMOTO<7908.T>が値を飛ばし、アイロムグループ<2372.T>、gumi<3903.T>なども大幅高。愛眼<9854.T>、有沢製作所<5208.T>も物色人気となった。
半面、任天堂<7974.T>が軟調、オリンパス<7733.T>、東京エレクトロン<8035.T>、安川電機<6506.T>なども売りに押された。サンフロンティア不動産<8934.T>が急落、スターティア<3393.T>、カーリットホールディングス<4275.T>、丹青社<9743.T>などの下げも目立った。ディー・エル・イー<3686.T>、ルネサスエレクトロニクス<6723.T>なども安い。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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