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2019/08/31 - 日化薬(4272) の関連ニュース。■株式相場見通し予想レンジ:上限20900-下限20100円来週の日経平均は、積極的な買い材料には乏しいものの、21000円台回復に向けてリバウンドが続くとの期待が膨らんでいる。中国商務省が9月上旬に閣僚級協議を開催する方向で米国と調整中と報じられるなか、両国の通商交渉団が対立解消に向けて「異なるレベル」での協議を行う予定と語るなど、一歩前進したとの印象が市場に芽生え始めている。予測できないトランプ氏の発言にはなおリスクが付きまとうが、米中貿易協議の再開が具体化することは為替のドル高・円安を促す材料ともなり、外部環境は好転の兆しを

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来週の相場で注目すべき3つのポイント:日経平均構成銘柄の入替発表、各国GDP発表、米雇用統計

配信元:フィスコ
投稿:2019/08/31 19:07
■株式相場見通し

予想レンジ:上限20900-下限20100円

来週の日経平均は、積極的な買い材料には乏しいものの、21000円台回復に向けてリバウンドが続くとの期待が膨らんでいる。中国商務省が9月上旬に閣僚級協議を開催する方向で米国と調整中と報じられるなか、両国の通商交渉団が対立解消に向けて「異なるレベル」での協議を行う予定と語るなど、一歩前進したとの印象が市場に芽生え始めている。予測できないトランプ氏の発言にはなおリスクが付きまとうが、米中貿易協議の再開が具体化することは為替のドル高・円安を促す材料ともなり、外部環境は好転の兆しを見せている。実際、前週の日経平均は下落したものの、直近の8月6日安値20110.76円割れを回避し、週後半にかけて下値を切り上げる流れを形成している。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)の9月17-18日開催を控え、米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースを巡る不透明感がNYダウの上値の重しとなっている。そのため、6日に発表される米8月雇用統計に対する関心は高く、週後半にかけては手控え要因のイベントとして意識されそうだ。このほか、通常は影響が限定的ながらも、世界景気に対して市場が過敏になっているため、2日のトルコ4-6月期GDP、3日の豪準備銀行理事会、韓国4-6月期GDP、4日の豪4-6月期GDP、カナダ中央銀行の政策金利、6日のブラジル8月消費者物価といった経済指標や金融政策の発表にも注意を払いたい。

また、今週は日経平均構成銘柄の定期入れ替えの発表が予想される。事前予想では、新規採用候補でカカクコム<2371>任天堂<7974>、ZOZO<3092>エムスリー<2413>ビックカメラ<3048>、一方、除外では東京ドーム<9681>日本化薬<4272>などが候補に上がっている。任天堂あたりが新規採用されてくると、12日からの「東京ゲームショウ2019」開催を控えていることもあり、ゲーム関連株に人気が波及しやすくなるだろう。このほか、物色面では引き続き個別株物色が主体となりそうだが、テーマ物色も浮上する期待がある。8月30日には大阪大学の西田幸二教授チームによるiPS細胞由来の角膜組織の移植が報じられて「再生医療関連」に動意が広がった。4日には金融庁などが主催する「フィンテック」活用をテーマにした国際イベント「FIN/SUMフィンサム2019」において黒田日銀総裁が挨拶を予定している。翌週以降に向けては、米アップル社が9月10日(日本時間11日午前2時)にイベントを開催し新製品を発表する予定となったことから、アップル関連物色への期待が膨らんでくるほか、ラグビーワールドカップ日本大会の開幕も20日と迫ってきている。ゲーム、再生医療、フィンテック、スポーツ、インバウンド関連などに物色の矛先が向く可能性がある。

主な国内経済関連スケジュールでは、2日に4-6月期法人企業統計、8月自動車販売台数、3日に8月マネタリーベース、ファーストリテイリング<9983>の8月国内ユニクロ売上高、6日に7月家計調査、7月毎月勤労統計調査、7月景気動向指数などが控えている。


■為替市場見通し

来週のドル・円は上げ渋りか。米中貿易摩擦の解消に向けた両国の協議が9月に開催される見通しで、過度な警戒による円買いは後退した。ただ、目先的には低調な米経済指標を受けて9月利下げを織り込むドル売りが出やすい展開となりそうだ。米中対立の早期解消への期待はあるものの、9月1日に発動される対中制裁関税について、猶予期間は設けられず、現在輸送中の製品も対象になる。対中制裁関税第4弾の一部が予定通り9月1日に発動されることから、米中協議の行方について楽観視できないとの声が聞かれている。そのため、リスク選好的なドル買い・円売りが大きく広がるとの見方は増えていないようだ。
一方、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は8月23日の講演で、9月利下げへの直接的な言及を避け、政策選択の余地を残した。しかし、米国経済は良好としながらも、適切な行動を取ると明言している。米中摩擦の長期化は避けられないとの見方が多いため、市場には年末に向けて複数回の利下げ観測が広がりつつある。8月ISM製造業景気指数や8月雇用統計など重要経済指標が市場予想を下回った場合、9月17-18日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ観測が広がりやすく、リスク回避的なドル売りがすみやかに縮小する可能性は低いとみられる。


■来週の注目スケジュール

9月2日(月):中国財新製造業PMI、トルコGDP、ブ貿易収支、英製造業PMIなど
9月3日(火):スイス消費者物価指数、ユーロ圏生産者物価指数、南アGDP、米建設支出、豪小売売上高など
9月4日(水):豪GDP、ユーロ圏PMI、米貿易収支、米ベージュブックなど
9月5日(木):スイスGDP、独製造業受注、米製造業受注など
9月6日(金):独鉱工業生産、ユーロ圏GDP確報値、ロシア中央銀行が政策金利発表、米雇用統計、独家電見本市「IFA」開幕など
9月7日(土):中国外貨準備高など
9月8日(日):中国貿易収支など

<SK>
配信元: フィスコ

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