■コメ兵HD <2780> 4,390円 (+260円、+6.3%)
コメ兵ホールディングス <2780> [東証S]が続急伸。25日の取引終了後、神奈川県を中心にブランド品買取・販売の「ロデオドライブ」を展開するアールケイエンタープライズ(横浜市中区)の発行済み株式100%を取得し、子会社化すると発表した。業績へのポジティブな影響を期待した買いが入ったようだ。株式取得により、アールケイエンタープライズの子会社で、香港でブランド品の卸売・小売事業を展開する現地法人も傘下に収める。株式の取得価額は42億円。アールケイエンタープライズは国内有数の法人向けオークション「RKオークション」も運営。更に、時計商材で強みを持つという。コメ兵HDは神奈川での買取・小売の強化やオークション事業の拡大などを図る。
■ピーエス <1871> 1,084円 (+63円、+6.2%)
ピーエス・コンストラクション <1871> [東証P]が急反発。25日取引終了後、25年3月期上期(4~9月)連結業績予想について、営業利益を35億6000万円から46億円(前年同期比39.0%増)へ、純利益を23億円から31億円(同44.1%増)へ上方修正したことが好感された。売上高については630億円(同9.2%増)で据え置いたものの、土木事業における設計変更契約の獲得や、建築事業における原価改善が寄与する。
■山一電機 <6941> 2,648円 (+147円、+5.9%)
山一電機 <6941> [東証P]が6日続急伸。同社は検査用やコネクター・実装用として使うICソケットを手掛ける。海外売上比率が売り上げの9割近くを占めており、群を抜く「超微細加工技術」で世界シェア4割前後のトップメーカーとして海外投資家からも注目度が高い。 半導体セクターへの投資資金還流が顕著となるなか、株価の出遅れ感が強い同社株に物色の矛先が向いている。業績も25年3月期は営業利益段階で前期比3倍の88億円を見込んでいる。26日はマドを開けて買われたが、テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが目前で底入れ本番の様相をみせている。
■リンテック <7966> 3,430円 (+170円、+5.2%)
リンテック <7966> [東証P]が4日続急伸。同社は26日午前10時30分ごろ、先端半導体の微細回路形成に欠かせないEUV(極端紫外線)露光機用ペリクル(防塵材料)の量産体制確立に向けた取り組みを強化すると発表。これが材料視されたようだ。同社は23年10月から産業技術総合研究所の先端半導体研究センターと共同研究を推進しており、今年7月には同社グループが独自開発したCNT(カーボンナノチューブ:筒状炭素分子)製ペリクルの量産機の立ち上げに成功。これらの研究成果をもとに量産化の見通しが立ったとしており、25年度内の量産体制の確立及び早期の社会実装につなげるとしている。
■日経レバ <1570> 26,710円 (+1,310円、+5.2%)
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が急反発。日経レバは日経平均株価に連動する仕組みに組成されたETFで、価格変動率は日経平均の2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まると、値幅取りを狙った個人投資家など短期資金の売買が活発化する傾向が強い。前日25日の欧米株市場は総じて冴えない値動きだったが、26日はドル・円相場が1ドル=144円台後半まで急速に円安に振れたことが、リスク選好の地合いを演出した。今の東京市場は外国為替市場との株価連動性が高い。特に、直近では日経平均寄与度の高い値がさの半導体関連株に見直しムードが台頭しており、これまで以上に円安効果が全体相場に反映されやすくなっている。
■コナミG <9766> 15,070円 (+725円、+5.1%)
コナミグループ <9766> [東証P]が急反発。そのほか、カプコン <9697> [東証P]が急伸し上場来高値を更新した。26日から29日までの日程で、千葉市美浜区の幕張メッセで「東京ゲームショウ2024」が開幕する。メディア各社による展示会の模様などのレポートや報道が相次ぐとみられるなかで、ゲーム関連株を物色する流れが強まっている。一般公開日は28~29日。東京ゲームショウとして最大規模の開催となり、44カ国・地域から985の企業・団体が出展する。KADOKAWA <9468> [東証P]やスクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> [東証P]、ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> [東証P]などが頑強な動きとなった。
■任天堂 <7974> 7,996円 (+368円、+4.8%)
任天堂 <7974> [東証P]が大幅反発。同社は10月2日、京都府宇治市においてゲーム機などの製品を展示する「ニンテンドーミュージアム」をオープンする。9月25日に、同社は報道陣に対し施設を公開し、その内容が伝わっており、報道が投資家の関心を誘う形となり、買いが集まったようだ。宇治小倉工場の敷地内に開設する。花札からニンテンドースイッチに至るまでの同社の製品や娯楽の歴史について体験を通じて学べる施設で、入場は事前予約制という。
■シーユーシー <9158> 1,601円 (+69円、+4.5%)
シーユーシー <9158> [東証G]が大幅続伸。25日の取引終了後、札幌市で住宅型有料老人ホーム及びサービス付き高齢者向け住宅を運営するノアコンツェルの全株式を取得し、連結子会社すると発表しており、これが好感された。ノアコンツェルの子会社化を通じて、より多くの利用者に対して効率的に訪問看護と訪問介護を提供することができる「定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス」を開始するほか、施設内にホスピスフロアを新設するとしている。また、ノアコンツェルが保有する一部の不動産を売却し、売却した不動産を賃借することも検討する。株式の取得価格は53億円。
■IIJ <3774> 3,098円 (+121円、+4.1%)
インターネットイニシアティブ <3774> [東証P]が大幅続伸。26日付の日本経済新聞朝刊が「三菱UFJ銀行は、地方銀行20行弱が顧客の口座管理などの銀行業務の中核に使う基幹系システムを保有する新会社をつくった」と報じた。三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]傘下の同行は、日本IBMやIIJと連携して運用を一括で受託すると伝えており、IIJに対しては報道を好感した買いが入ったようだ。記事によると、三菱UFJ銀が立ち上げた合同会社を通じて、システムを提供する事業を10月から始める予定で、地銀は関連費用を最大で3割ほど減らせるとみられているという。
■NTTデータ <9613> 2,627.5円 (+94.5円、+3.7%)
NTTデータグループ <9613> [東証P]が大幅反発。26日付の日本経済新聞朝刊で「NTTデータグループはデータセンターを投資先とする不動産投資信託(REIT)を2025年6月までにシンガポールに上場させる方針を固めたことが25日わかった」と報じられた。記事によると、外部から資金を調達しやすくする仕組みを整え、生成AI(人工知能)向けなどが活況なデータセンターの建設を加速するとしており、今後の展開に期待する買いが向かったようだ。
■TSIHD <3608> 917円 (+30円、+3.4%)
TSIホールディングス <3608> [東証P]が大幅反発。25日の取引終了後、25年2月期上期(3-8月)の連結経常損益を従来予想の5億円の赤字から7500万円の赤字(前年同期は16億800万円の黒字)に上方修正すると発表。赤字幅が縮小する見通しとなったことが好感された。構造改革の取り組みにより、広告宣伝費や物流費、本部費が抑制されたことが上振れの主因。売上高は3月の天候不順により苦戦したものの、4月以降の気温上昇に伴い復調基調にあったことに加え、インバウンド需要も追い風となり、期初計画をやや上回った。なお、通期の経常損益は従来予想の25億円の黒字を据え置いている。
■MS&AD <8725> 3,406円 (+108円、+3.3%)
MS&ADインシュアランスグループホールディングス <8725> [東証P]が大幅反発。岩井コスモ証券は25日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は4000円とした。同社は三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険などを傘下に持つ大手保険グループの持ち株会社。「金利ある世界」によって株価上昇が期待できる高配当利回り・連続増配の金融株として注目している。資本効率化を目的とする政策株式の売却により25年3月期の連結純利益は会社計画の6100億円(前期比65.2%増)に対して、同証券では6350億円への上振れを予想。中期的な増益や資本効率化、株主還元が期待できることを評価している。
■長瀬産 <8012> 3,321円 (+92円、+2.9%)
長瀬産業 <8012> [東証P]が反発。同社は26日、旭化成ファーマ(東京都千代田区)との間で、旭化成ファーマの診断薬事業の買収などを内容とした最終契約を締結したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。この買収は、同社が注力領域としているライフサイエンス分野の製造機能強化と、育成領域である研究開発機能を活用したバイオ分野での事業拡大が主な目的。買収によって両社の既存顧客に加え、同社グループのライフサイエンス分野のネットワークにより、販売網の拡大・強化を見込んでいるという。
■プレイド <4165> 968円 (+19円、+2.0%)
プレイド <4165> [東証G]が続伸。同社は26日、自社提供するCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」シリーズのプロダクトが、丸井グループ <8252> [東証P]に導入されたことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。KARTEシリーズのプロダクトは、小売事業を担う丸井の「マルイショッピングアプリ」「マルイウェブチャネル」、及びフィンテック事業を担うエポスカードの「エポスアプリ」「エポスNet」に導入され、丸井Gの顧客コミュニケーション基盤として採用されたとしている。
※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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