複数の地区連銀総裁が早期の金融緩和縮小(テーパリング)を支持する姿勢を示したほか、アフガニスタンで自爆テロとみられる爆発が発生したことも嫌気された。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで161円安からスタートすると、朝方には一時27481.23円(前日比261.06円安)まで下落。ただ、今晩開かれる米経済シンポジウム
「ジャクソンホール会議」を前に持ち高を傾ける動きは限られ、売り一巡後は下げ渋った。
大引けの日経平均は前日比101.15円安の27641.14円となった。東証1部の売買高は8億6985万株、売買代金は2兆1135億円だった。業種別では、精密機器、倉庫・運輸関連業、石油・石炭製品が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、海運業、パルプ・紙、保険業など4業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の54%、対して値上がり銘柄は40%となった。
個別では、任天堂<7974>やファーストリテ<9983>が軟調で、ソフトバンクG<9984>やトヨタ自<7203>も小安い。イオン<8267>は3%超下落したが、8月末の配当・株主優待権利落ちを前に売りが出たようだ。7月の単体業績速報を発表した神戸物産<3038>は伸び鈍化と受け止められ、レノバ<9519>は一部報道を受けて売りがかさんだ。また、短期的な過熱感が強まっていた邦アセチレン<4093>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、商船三井<9104>は強気の目標株価設定が相次ぎ、売買代金トップで10%近い上昇。郵船<9101>や川崎船<9107>といった他の海運株も大幅高となった。レーザーテック<6920>や東エレク<8035>は堅調。また、業績上方修正のスターマイカHD<2975>が急伸し、商船三井などの海運株とともに東証1部上昇率上位に顔を出した。
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