大引けの日経平均は前日比122.73円高の32377.29円となった。東証プライム市場の売買高は14億4563万株、売買代金は3兆6710億円だった。セクターでは電気・ガス、海運、食料品が上昇率上位に並んだ一方、保険、精密機器、鉱業が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の54%、対して値下がり銘柄は42%だった。
個別では、川崎汽船<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、コマツ<6301>、クボタ<6326>の建機など景気敏感株の上昇が目立った。三菱重工<7011>は国内証券のレーティング格上げが好感されて大幅に上昇。前引け後に決算を発表した川崎重工<7012>は目先の出尽くし感から後場に下落に転じた。レーザーテック<6920>は4-6月期受注の上振れが好感されて上昇。決算関連では、上半期の営業減益計画に対して第1四半期増益スタートとなった明治HD<2269>、業績予想を上方修正したティラド<7236>、サカタインクス<4633>、イトーキ<7972>、フジテック<6406>、第1四半期が好スタートとなったSANKYO<6417>、コムシスHD<1721>、丸一鋼管<5463>、昭和産業<2004>などが大幅高となった。ブラザー<6448>は第1四半期が減益決算ながらも計画上振れで急伸。
一方、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>の半導体株が軒並み下落。イビデン<4062>、新光電工<6967>、芝浦メカ<6590>など半導体関連の一角も大幅安。Appier<4180>、ラクス<3923>、マネーフォワード<3994>などのグロース(成長)株の下落も目立った。決算関連では、上半期が下振れ着地となったスペース<9622>のほか、業績上方修正がなかったことが失望されたLIFULL<2120>、好決算ながらも出尽くし感が先行したUアローズ<7606>、第1四半期の低進捗が嫌気された日本製紙<3863>、カチタス<8919>、アドバンテッジリスク<
8769>、日本農薬<4997>、高周波熱錬<5976>などが急落。今期見通しが市場予想に届かなかったチャームケア<6062>、4-6月期の営業赤字拡大が嫌気された日清紡HD<3105>も大幅安となった。
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