■売り一巡後の底堅さを見極める
■ARアドバンスト、23/8上方修正 営業利益 5.09億円←4.38億円
■前場の注目材料:いすゞ、EV実験棟を新設、来年度の設備投資、最大2000億円
■売り一巡後の底堅さを見極める
25日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。24日の米国市場はNYダウが373ドル安、ナスダックは257ポイント安だった。エヌビディアの決算評価から買いが先行して始まった。その後、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少するなど労働市場の強さが再確認されると、長期金利の上昇を警戒し下落に転じた。さらに、ボストン連銀のコリンズ総裁が追加利上げの可能性に言及すると下げを加速した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比530円安の31690円。円相場は1ドル145円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになろう。エヌビディアは一時7%ほど上昇して相場をけん引する格好となったが、その後は上げ幅を縮めていた。ジャクソンホール会議で25日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控えるなか、コリンズ総裁の発言をきっかけに利益確定の流れが強まっており、この影響から日経平均は前日のリバウンド部分を帳消しにすることになろう。
ただし、パウエルFRB議長の講演を前に神経質な相場展開は予想されていた。出来高も低水準で積極的な売買が手控えられていたため、エヌビディアの決算インパクトが帳消しになるものの、波乱含みの展開にはならないだろう。日経平均は前日まで4日続伸で800円超上昇していたこともあり、売り一巡後は次第に底堅さが意識されそうである。
パウエルFRB議長の講演を前に利益を確定する流れは強まるだろうが、仕掛け的な売りを強めてくる流れにはなりづらく、短期的な売り仕掛けの動きがあったとしても、オーバーウィークのポジションを避けると考えられ、早い段階でのショートカバーに向かわせやすいと考えられる。ハイテク株などは利食いの動きが強まろうが、エヌビディアはプラス圏をキープしていることもあり、押し目狙いのスタンスになりそうだ。また、外部要因の影響を避ける狙いから、内需系の一角には買いが入りやすいと考えられる。
■ARアドバンスト、23/8上方修正 営業利益 5.09億円←4.38億円
ARアドバンスト<5578>は2023年8月期業績予想の修正を発表。営業利益を4.38億円から5.09億円に上方修正した。高収益案件へのシフトや品質管理の強化による原価逓減策が功を奏した。販管費も採用数が計画を下回ったことにより、採用費及び人員増に伴う人件費の増加が計画を下回ったため。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(32287.21、+276.95)
・1ドル=145.90-00円
・米原油先物は上昇(79.05、+0.16)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・いすゞ<7202>EV実験棟を新設、来年度の設備投資、最大2000億円
・大阪ソーダ<4046>医薬精製用シリカゲル増産、兵庫・尼崎に新棟建設
・多摩川HD<6838>今年度に小形風力50基超新設、売電収入を安定確保
・NEC<6701>米ボストンジーンなどと、がん治療法で新会社、ゲノム検査技術活用
・東海理化<6995>北米再編、子会社操業停止、スイッチ生産集約
・鹿島<1812>NEC・NTT東と、通信用光ファイバーでトンネル掘削の振動検知
・東芝テック<6588>リコーとの複合機統合に仏子会社も追加
・ダイドーリミテッド<3205>オンワードとの資本提携解消
・JVCケンウッド<6632>新型ドラレコ来月投入、後方の視認性高める
・不二越<6474>小型協働ロボ投入、産ロボベースに開発
・アンリツ<6754>5G端末の試験効率化、制御ソフト
・出光興産<5019>LOPSと提携、使用済み食用油などのSAF原料を安定調達
・三井化学<4183>超高分子量ポリエチレンが「アルマ望遠鏡」レンズ素材に
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 8月東京都区部消費者物価指数(生鮮食品除く)(前年比予想:+2.9%)
<海外>
・特になし <ST>
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